民主主義の弊害
明治の元勲・久米邦武は共和制の欠点もきちんと見ていた。
例えば「議員を選挙で選び法律をみんなで議決する」のは大変公平のように見えるが、
「上下院の選士みな、最上の才俊を見つけることは、到底に得るべからず、」と厳しい。
更に「卓越した見識、とか十年、二十年、百年先を見通すような遠識」はとても一般の人々の目には感ずるものは無いので、色々議論沸騰しても多数決で決めると大体に良策が通らない。
目先の議論、自己の利益になるように決することが多い」と現今の日本の現実を予言している。
平成19年8月17日
徳永日本学研究所 代表 徳永圀典