近江聖人「中江藤樹先生」「五事を正す」

(ぼう)」・・・顔かたち

  愛敬の心をこめてやさしく和やかな顔つきで人と接しましょう

(げん)」・・・言葉づかい

  相手に気持ちよく受け入れられるような話し方をしましょう

()」・・・まなざし

  愛敬の心をこめて暖かく人を見、物を見るようにしましょう

(ちょう)」・・・よく聞く

  話す人の気持ちに立って相手の話を聞くようにしましょう

()」・・・思いやり

  愛敬の心をもって相手を理解し思いやりの心をかけましょう


江戸時代初期の儒学者、「わが国陽明学の祖」。
 
慶長3年(160837日近江の国高島郡小川村の中江吉次の長男として生まれる。15歳の時 、祖父吉長のあとをつぎ、伊予大洲藩の藩士として禄100石を受ける。27歳の時、母への孝養と 身体の健康を理由に辞職し、郷里小川村へ帰る。小川村での藤樹は武士や近況の人々を相手 に「心の学問」を教える。

 藤樹の学問は、はじめ朱子学を修めたが、後半にいたって王陽明の「致良知」を唱する。居宅に 藤の老樹があったことから、「藤樹先生」と呼ばれ、没後は「近江聖人」としてたたえられてい る。