8月2日 止息清浄心 その二

 静座して息を整え、心の散乱を止めて、精神を統一し、集中して、下界のごたごたから動かされることなくなった心を「()(そく)清浄心」という。()(そく)清浄心で梵になって、初めて凡下(ぼんげ)から救われ、本当の叡智が出てくる。その叡智で物を見ることを観という。この止観をだんだん深めて往って、そして如何なる窮地に臨んでも楽地に立っても一切心が本当に純一になって、深遠な叡智を磨き出す。その境地を三昧というのです。