823日 政治 その二 

 人間嫌いと言われたアテネのティモンは政治は良心の上に胡坐(あぐら)をかくといった。然し、その政治が誰かの説の通り、現在歴史を作っており、歴史は過去の政治だということもできる。しかも政治は現在の急場の連続である。その結果、どうしても当局の政治家は場当たりになり易く、一時逃れ、宥和(ゆうわ)主義、穏便主義になってしまう。