「ふざけるな」潘総長、国連憲章違反の疑い 

中立守るべき立場で日本批判 室谷氏2013.08.27

 国連の潘基文事務総長に、国連憲章違反の疑いが浮上している。国連トップとして中立を守るべき立場ながら、母国・韓国で常識外れの日本批判を展開したのだ。潘氏はこれまでも問題言動を繰り返してきた。日本政府は事実関係を調査したうえで、国連に発言の意図を問い合わせる方針。9月の国連総会などで、日本の立場も説明する意向だ。

 「日本の政治指導者は極めて深く自らを省みて、国際的な未来を見通すビジョンが必要だ」

 潘氏は26日、ソウルの韓国外務省で記者会見し、安倍晋三政権の歴史認識や憲法改正の動きについて、こう語った。

 これに対し、菅義偉官房長官は27日午前の記者会見で、「わが国の立場を認識した上でなされたのかどうか非常に疑問を感じている。国連を通じて真意を確認し、日本の立場を説明したい」と批判した。

 国連憲章100条では、事務総長および職員に対し、国際的職員としての中立性を求めているが、潘氏の発言は「対日批判を強める韓国、中国の立場を代弁しているように聞こえる」(政府関係者)。このため、外務省は在ソウル日本大使館などを通じ、事実関係の調査に乗り出した。

 潘氏は1944年生まれ。70年にソウル大学を卒業後、韓国外交部に入部した。米州局長、外交通商部長官(外相)を経て、2007年から国連事務総長を務めている。

潘氏をめぐっては、問題発言がこれまでも指摘されてきた。ニューズウィーク日本語版のHPには、「世界で最も危険な韓国人、潘基文」(2009年6月23日)と記事があり、「歴史的にレベルの低い国連事務総長のなかでも際立って無能」という記述まである。

 夕刊フジで「新悪韓論」(毎週水曜)を連載するジャーナリストの室谷克実氏は「ニュースを聞いて『ふざけるな!』と思った。国連の事務総長という立場になっても『韓国が正しい。日本の話など聞かない』という意識なのだろう。どっぷり韓国人なのだとあきれた」といい、こう続けた。

 「潘氏は就任以来、事務総長としてまともな活動はしていない。この時期にシリアではなく、韓国にいること自体が問題だ。国連で(韓国人などの)優遇人事ばかりしている。欧州のジャーナリズムは潘氏に落第点を付けている。日本政府としては、官房長官会見などで『事務総長不信任』をにおわすぐらい強い不快感を示した方がいい」と語っている。