鳥海山 秋田県にかほ市日本百名山
秀麗なる名山である。そして花の名山である。念願の鳥海山を快晴の日に実現できた。最高の幸せであった。前日夕方、山麓の鳥海温泉に到着し、我々恒例の登山口事前視察をした。晴れ渡って鳥海山が夕陽を浴びて晴朗な山容を見せていた、元気百倍、早朝起床に備える。鳥海湖が眼下に見える御浜小屋あたりは、もう色々な高山植物の開花が見られて、とても素晴らしい。こんなに多くの花の咲き乱れている現場を見るのは私には珍しい体験であった。

平成19年8月2日 快晴

ポイント 歩行タイム 休憩タイム ポイント概況 備考
鳥海温泉 宿 4:53
鉾立 登山口 5:20 5:30 もう出発している人の多いこと。 パーキング車の多いこと。
賽の河原 6:30 6:40 1:00 0:10 ここまで石畳。単調。 やはり観光向きのルート。大平登山口からはお花畑、日光キスゲの畑があるらしい。
御浜小屋 7:10 7:23 0:30 0:13 素晴らしい、お花畑。鳥海湖。
低気圧の通過中で風が大変。
雪はよく消えているが、それでも雪渓が至る所にあり風景と眺望が素晴らしい、風がとてもきつい。トイレ休憩。
御田ヶ原分岐 7:40 0:17 お花畑の色々とりどり。鳥海湖と下界の風景がたまらない。ここから八丁坂という長い下りとなる。 風がきつい、時に外輪山とか山頂に風雲急なるガスがかかり懸念する。

七五三(しめかけ)

8:10 0:30 七五三を「しめかけ」と言うのだから難しい。ここから雪渓への道は要注意、危険、慎重を要す。 ここを少し登ると外輪山と雪渓との分岐点である。登りは大雪渓とした。風雲急で地元大学のワンゲルが外輪山を避けて下山中。
大物忌(おおものいみ)神社
(御室小屋)
9:45 10:05 1:35 0:20 七五三から雪渓に下ると、約50米の雪渓横断する。小屋の左を山頂に進むのだが、我々は七高山の観察もあり裏手から新山山頂を目指した。 その後大雪渓の右岸を延々と登るのである。そして山頂山麓近くの雪渓終点近くで再び雪渓を横断し、瓦礫と岩場を登ると大物忌神社に出る。トイレあり。
鳥海山

海抜 2236米
10:20 10:30 0:15 0:10 大小、色とりどりのバラバラの岩を一つ一つ登る。雨の日は危険極まりない。風も止み快晴そのものとなり安心して登山できた。 だが、今にも崩落しそうな岩山である。不規則な配列の岩を一つつづ確認して登る。山頂はせいぜい五、六人しかおられない狭い場所。雄大な展望に感謝あるのみ。
分岐点 10:48 0:18 ここから二つの雪渓を渡り七高山の山麓の稜線に取り付く。 急傾斜の雪渓であり要注意。山麓は実に急傾斜の登りである。
七高山 

海抜 2229米
11:05 11:20 0:17 0:15 改めて鳥海山の新山を見るが、バラバラの岩が不規則に積み上っている山容に驚く。 この七高山は、少しは安定した大地もあるが概して溶岩だらけである。外輪山がくつきりと晴れていて喜ぶ。月山が遥か西方に優しく雄大に聳えている。
外輪山
行者岳
11:40 0:20 風も止み、天気晴朗にして風景抜群。 申すことなし。感激あるのみ。外輪山歩行は眺望がよくとても素晴らしい
伏拝(ふしおがみ)(だけ) 11:50 0:10 外輪山の折々の突起に似合う名前をつけたものであろうか。 この場所で拝んだものであろう。
文殊岳 12:00 0:10 文殊とは知恵の仏様である。眼下の雪渓に多くの登山者が見えた。 淡々と、だが石ころに留意しつつ下界とかお花を楽しむ。明日の月山が雄大に天空に浮いて見える。
七五三 12:55 0:55 ここから再び八丁坂を越える。 淡々と、だが暑い、たまらない暑さ。
御浜小屋 13:55 14:00 1:00 0:05 朝の鳥海湖の雰囲気と違う。 だが、お花畑はきれい、親友に色々教えて貰うが覚えきれない。
賽の河原 14:22 0:22 大平登山口らしい道へ進む人が見えた、今度はあの道をと思う。 今度、来ることがあれば、是非共、大平口か吹浦口から大雪渓を登りたいと思う。
鉾立 登山口  15:30 1:08 下山して冷たいものを数種買う。親友とこの素晴らしい登山の成功を喜ぶ。 ガブガブ飲み、次の宿泊地鶴岡に向かう。いつものことだが運転有難う。
総時間
10時間
休憩
1時間13分
実歩行時間
8時間47分