赴所(きせざるところに)不期天(おもむいててん)一定(いちにさだまる)動於无妄物(むもうにうごくもの)(みな)(しかり)

何事によらず、天の无妄(むもう)・自然の真理によって動くのである」、という有名な詩であります。 

幕末の大儒(たいじゅ)・佐藤一斉の詩で、 

「赴所不期天一定、動於无妄物皆然」 

期せざる所に赴いて天一に定まる、无妄(むもう)に動く物皆然り、虫のいい人間の期待など一向に当てにならない、物事は寧ろ思いがけない所に行ってぴたりと定まる。 

易の卦

无妄(むもう) 天上(てんじょう)雷下(らいか)画像:Ken.png 画像:Shin.png 天雷无妄(てんらいむもう) 

この卦は天の下に雷があるから、落雷の(しょう)であり、不慮の災難を意味します。 

(もう)みだり(○○○)うそ(○○)いつわり(○○○○)であります。これ等が無いということです。

本来に(かえ)って出直す時には、一切の嘘、偽りを無くして真実でなければならぬ、ということであります。 

安岡正篤先生の言葉