民主主義の非効率は亡国的!!

チャーチル「民主主義は最悪の政治形態だと言える。これまで試されたあらゆる他の政治制度を除けば」。

名言であろう。

民主主義は、亡国的な制度かもしれない。日本の野党を見れば理解できるが日本人は意外と気が付いていないかもしれない。

 

中国、北京南西100キロ、河北省雄安地区、半年前までは一面畑、今や、次世代先端技術を使ったスマートシティのモデル地区に変わっていた。斬新なデザインの建物、街の一角には、レジに店員のいない無人スーパーが営業している。

「国家の後押しでビッグデータを収集しやすい中国で人工頭脳AIが」アメリカより進化するのは確実であります。

世界で勝負するには、中国のプロジェクトに参加するしかないのが企業であろう。

 

この雄安地区は、東京都に匹敵する面積、人口200万の新都市を計画する壮大なものだ。

習近平の一声で33兆円の費用と20年近い歳月を投じると決定した。

共産党の一党独裁だからこそ可能な中国の離れ業である。これでは資本主義民主国は必ず敗北する。

 

国中に監視カメラ、一党独裁による安定だが、究極の管理社会という巨大な代償が伴うが、民主主義国にとって脅威そのものである。世界を中国が席捲してしまう。

20世紀の基軸通貨ドルに変わる覇権通貨も当然彼らは視野にある。

アメリカの要請―イラン原油禁輸も拒む。世界最大の原油輸入国としてドル一辺倒の原油取引に風穴を開けたい中国。さすればドルは世界的に使い難くなる。

 

トランプは秋の中間選挙を見据えてまともな政策が打ち出せない。数年単位の刹那的アメリカ、数十年先を見据えた中国、勝者は明白である。

 

アメリカと中国、主導権争い、世界覇権をかけた主導権争いが根底にあると見る。

政治・経済のシステムの優劣の戦いかもしれない。

 

習近平は「核心技術を手にして初めて経済や国防の安全を維持できる」と半導体国産化に大号令をかけた。アメリカの経済制裁が中国技術の高度化を加速させるという皮肉な事態となっている。

 

中国の軍事を展望してみよう。

 

アメリカでも、迎撃不可能と言われる、未公開の最新兵器に関して、中国の環境時報という新聞はこんな発言を紹介していた。

アメリカマティス国防長官の発言である。

「陸海空、宇宙などの軍事分野で、我々の競争力は劣化しつつある」と。

習近平は、建国100年を迎える今世紀半ばに「世界一流の軍隊」建設に邁進している。

 

中国を手助けすれば、国際秩序を守る民主国家になるとの期待を抱き、冷戦終結後20年にわたりそれをやってきたのが欧米自由主義国である。

 

トランプ政権は、昨年末策定した「国家安全保障戦略で、この前提の大半は誤りだった」と方針転換した。アメリカは、歴史的にお人よしである。日本は幕末150年前から懸念して体を張っていたのにアメリカが愚かで今日の事態を招いた。

アメリカトランプは、中国は戦後秩序を破壊する勢力と位置付けて対抗措置を矢継ぎ早やに打ち出している、遅きに失しているが・・。

台湾に、米朝会談の日に、実質大使館を開設したし、その警備をアメリカ海兵隊にあたらせることが浮上している。

米中は。歴史の法則通り緊張した関係に決定的に移行している。

かかる中での北朝鮮、力学的に大成功的に金正恩が外交舞台に登場した。

中国は北をアメリカに懐柔されては困る、漁夫の利を得た北、アメリカと北の交渉は油断ならない。

         平成3075

  徳永日本学研究所 代表 徳永圀典