槍ヶ岳 日本百名山 長野県松本市
矢張り、槍ヶ岳は天下の名峰である。最初は、横尾山荘を出発して1時間くらいすると「槍見河原」で前方左に垣間見える槍ヶ岳は霊峰のように神々しい。意欲が湧き出てくる。天狗原からは、そこに見えているのだが、とても容易ではない。殺生ヒュッテ直下あたりからの槍ヶ岳は実に素晴らしい。然し、私は、どうやら高山病の気があり、高度2800米あたりとなると俄然、酸素補給が悪いのか足が思うように進まない。水分の補給が足りないのかもしれないが、いつものことなのである。親友は遥か彼方に進んでおりいつも迷惑をかける。槍ヶ岳山荘から100米くらい親友が降りてきてリュックを担いでくれた、有り難いやら申し訳ない気持ちがつのる。でもありがとう。それから部屋に荷物置き槍へトライ。私はまだ完全ではななかった、慎重に期して岩壁に挑む。真剣勝負そのもの、岩とか梯子とか足場は全てシッカリしたもので不安はないが、緊張した。山頂に着いたら喉はカラカラ、唾も出ない。緊張していたのであろう、親友は顔面が真っ白だと言う。さもあらん。穂高岳方面の展望を待ったが諦めて降る。右腕の手首の無い人が登頂に挑戦していたのには驚嘆した。素晴らしい槍ヶ岳、ありがとう。親友に心からありがとう。
平成18年8月23日ー24日
ポイント | 着 | 発 | 歩行 タイム |
休憩タイム | ポイント概況 | 備考 |
新大阪 | am6:53 | のぞみ82号ー名古屋着7:45−しなの3号8:00ー松本着9:59−新島々着10:37.タクシー利用。 | 上高地着am11:35。昼食、夕立。 | |||
上高地スタート | am11:35 | pm12:30 | きつい夕立、傘を買い、完全装備で出発。 | 混雑は銀座以上。 | ||
明神館 | pm13:10 | pm13:20 | 0:40 | 0:10 | リンゴ200円かじる。まだ雨残る。 | サルが桜の実を食べていた。 |
徳沢園 | pm14:10 | 0:50 | 雨が無くなりつつあり愁眉を開く。 | 私は15年ぶりである。梓川は荒れている。自然は大きく変わっていた。 | ||
横尾山荘 海抜1615米 |
pm15:15 | 1:05 | 雨上がる。二段式ベッド。 | 午後4時から風呂があり一番風呂一人は最高。ビール最高。明日は天気だ。 | ||
計2時間35分 | ||||||
平成18年8月23日 | 宿am5:25 | 4時起床、朝食後直ちに出発。 | 快晴。 | |||
槍見河原 | am6:00 | 0:35 | 前方の峰の間に霊峰・槍ヶ岳が神々しく聳えて見えた。 | 感動の一瞬。森林の中の一瞬。 | ||
1705地点 | am6:10 | 0:10 | 一の俣谷出合。 | |||
二の俣谷・吊橋 | am6:15 | am6:20 | 0:05 | 0:05 | 沢山の人々が休憩、水量豊富。 | まだ私は大丈夫。 |
槍沢ロッジ | am6:50 | am6:55 | 0:30 | 0:05 | 水場あり。 | ここから槍沢が開けてくる。 |
大曲 | am7:47 | am7:50 | 0:52 | 0:03 | ||
天狗原 | am8:43 | 0:53 | 段々と辛くなる、親友と15分くららい開く。ツアーの人々も実に遅い。 | 黙々とひたすら歩行するも歩行が停滞し始める。 | ||
殺生ヒュッテ直下 | am10:10 | am10:20 | 1:27 | 0:10 | 晴らしい槍ヶ岳を目前に、私は気息エンエンだ。親友と20分の差。 | 足が延びない。酸素をしばしば吸引すると楽になる。矢張り・・・ |
槍ヶ岳山荘 | am11:20 | am11:40 | 1:00 | 0:20 | 100米近く親友が降りてきてリュック担いでくれた、ありがとう。 | 私はやつとの思いであった、高山病にかかっている。 |
槍ヶ岳山頂 海抜3180米 |
am12:00 | pm12:20 | 0:20 | 0:20 | まだ休息は不十分なので慎重を期す、足場はどこも確かで不安皆無。 | 最後の直立の鉄梯子を二つ登り切ると山頂、私は極度に緊張していて唾も出なかった。誰かに水を飲ませて欲しいと探したが誰も持っていない。喉カラカラ。 |
槍ヶ岳 | pm12:40 | 0:20 | 生ビール一杯1000円のビールが実に美味い。固形物が喉に通らない。 | 疲れ果てて部屋で休む。1時間ほどして嘔吐した。高山病にはビールは良くないと帰宅してて確認した。夕方には缶ジュース飲んだが夕食は味噌汁少しだけ。食べられない。 | ||
計6時間12分 | 1時間3分 | |||||
平成18年8月24日 | 宿am5:10 | |||||
飛騨乗越 | am5:20 | 0:10 | ||||
千丈沢乗越分岐 | am6:10 | 0:50 | お花畑。 | 笠岳が中々見えない。錫杖岳は見えた。 | ||
槍平小屋 | am7:25 | am7:55 | 1:15 | 0:30 | 槍ヶ岳の山菜おこわの朝食。コーヒー飲む、若い女性の和笛が実になんとも云えないいい感じ。やはり日本の歌とメロディは素晴らしい。ありがとう。 | 水豊富、ボトルに確保して持ち帰る、実に美味しい水だ。 |
滝谷出合 | am8:27 | am8:30 | 0:32 | 0:03 | 穂高方面を見上げると凄いものだ。長谷川ピークの岩の稜線が焼きついた。滝谷の壮絶な雰囲気に圧倒されれた。 | 親友は9月に挑戦するというし昨年もじゃんダルムを踏破している。とても私などには不可能の言葉しかない。 |
白出沢出合 | am9:30 | am9:40 | 1:00 | 0:10 | 藤木レリーフがあった。凄まじい荒野のような河原であった。 | 凄まじい流出した石・石。穂高からの大雨は一瞬にして流れてしまう。 |
新穂高温泉 | am11:10 | 1:30 | 実にエンエンとして下山、6時間。 | ホテル新穂高の露天風呂が実に素晴らしい、借り切りだつた800円・ | ||
計5時間17分 | 43分 | |||||
総歩行タイム | 14時間4分 | 1時間46分 |