北岳 日本百名山
矢張り、天下の名峰、容姿端麗にして華麗というか。とりよろう衣装も華麗にして豪華というのであろうか。広河原から大樺沢の左岸を遡行、崩落危険場所があり右岸に渡る、奔放する谷に橋がある。この辺りから北岳のあの豪快なバツトレスが、とりまとう鎧のように見える。やがて二股、ここから右俣は草すべりを経て肩の小屋に行く。我々は左俣へ、長い雪渓が、八本歯のコル直下まである。薄くなりつつある雪渓を恐る恐る渡る。左岸の歩き悪い所を苦労しつつ、喘ぎつつひたすら登る。やがて雪渓が無くなると、ガレ場、そこは滑落の頻発する場所、そこから八本歯コルから直立のような瘠せ尾根の直下に取り付く。ここからコルまで、2-3段から20段程度の木の梯子が延べ20から30ヶくらいあるが、よじ登りきるとコルに到着する。右側には北岳の岩塊が屹立している。恐いような気持ち、八本歯のコルは、北岳山頂へ繋がる岩尾根で、丁度、乱杭の歯のようなものである。ここから岩の稜線を登って行くのだ。左側前方には間の岳が近くに見える。山頂には程遠い。北岳へは左に巻いて稜線鞍部に取り付く。そこから険しい岩場を慎重に辿ると山頂。私は、酸欠で食欲が無くなつていた。親友は、私の唇が紫色だという。だが、素晴らしい登頂であった。ありがとう。
平成18年8月1日 火曜日 快晴
ポイント | 着 | 発 | 歩行タイム | 休憩タイム | ポイント概況 | 備考 |
鳥取 | am5:08 | 智頭着5:51-6:09-上郡7:24-7:31 | 相生7:43-ひかり364号7:50-新大阪8:40-のぞみ118号8:49−名古屋9:42-10:00しなの7号、松本11:59-12:13-甲府13:13.。バス発14:00-広河原16:12 | |||
8月1日快晴 | ||||||
広河原山荘 | am5:15 | 未明は満天に星。大樺沢登山口。 | 起床4時。朝食4時半。梅雨明け本番、宿泊多数。 | |||
分岐 | am5:35 | 0:20 | 0:05 | 尾根筋と大樺沢の分岐。やがて左岸の大崩落場所を迂回する為に右岸に渡る。小一時間であろうか。 | 標識あり。森林の中。ここから谷の豪快な奔流を左に見つつ進む。素晴らしい奔流。 | |
二股 | am7:30 | 1:55 | 0:05 | ここから右俣と左俣に分かれる。 | 長い雪渓が伸びている。恐る恐る渡り左俣を進む。ガレ場あり高低あり歩き悪い。 | |
雪渓最上部 | am8:45 | 1:15 | 0:05 | ガレ場、慎重に横断する。 | ここから梯子が沢山ある。 | |
八本歯のコル | am10:00 | 1:00 | ここから左は危険とある。崩落しそうに尾根が続いている。 | 見晴らしはいいが、かなり辛い、どうやら私は酸欠のようだ。 | ||
稜線 | am10:51 | 0:51 | 岩を這い登り、見上げる北岳。 | 酸欠で少し辛い、足も進みにくい。 | ||
北岳 | am11:30 | pm12:20 | 0:39 | 0:50 | 海抜3192米。 足元を慎重にと思うだけ。 |
やはり酸欠の影響が出てきた。空のゲツプが盛んに出て食欲が無い。上を向いて岩場に横たわる。昼食せず。 |
肩の小屋 | pm13:00 | 0:40 | 展望抜群だが、気分が優れない。 | でも次第に回復し午後14時半くらいから友とビールで乾杯。 この夜は畳二畳に4人の満室であった。 |
||
8月2日 | am5:40 | |||||
分岐 | am6:10 | 0:30 | 途中に小太郎山あり多数の人々が目指していた。 | 草すべりのお花畑と山頂のコントラストが素晴らしい。 | ||
二股 | am7:10 | 1:00 | 0:10 | 今日は登山者が実に多い。 | ||
分岐 | am9:05 | am9:05 | 1:55 | 0:05 | ||
広河原 | am9:20 | 0:15 | ここから途中の「山渓園」の温泉に入り甲府に向かった。 | |||
登り初日 | 総歩行タイム 7時間45分 |
実歩行 タイム 6時間40分 |
休憩タイム 1時間5分 |
|||
下り | 総歩行タイム 3時間40分 |
実歩行タイム 3時間25分 |
休憩タイム 0:15 |