「個」の過度の主張は禍いを社会に齎す
人間とは所詮は風土の産物に違いない。
大自然の総ての、生き物、動植物は、夫々の自然に適した成長を遂げている。
これが、その生き物の「文化風土」である。
生物は、その所を得て、その種が成育を完結する。
人間とて大自然の産物である、大自然の法則に従って、何千年、何万年の間に種の進化を遂げてきた。
文化も社会も人間が主役、その人間の原産地に適した生き方、特性を大切にするのは「大自然の摂理」に適っている。
日本民族もそのようにして育まれ、紡がれてきたものである。
日本民族の原点復帰は「大自然の摂理に適った話」なのであります。
国民生活はもとより大切、だが、国民生活は「国家の安全」あってこその話、というごく当たり前のことを忘却しているのが現在の日本人であろう。
忘れていませんか、国をよくするのは、「日本伝来の「公」の精神」であります。
「個」の「過度の主張」は、際限ない不安定を社会即国家に齎すことを。
平成21年9月1日
徳永日本学研究所 代表 徳永圀典