5.「文明とは道の(あまね)く行わるるを(さん)(しょう)せる言にて、宮室(きゅうしつ)の荘厳、衣服の美麗、外観の浮華(ふか)を言うかには非ず」

真の文明国というものは、道義が広く、良く行われていることを賛美して言う言葉である。宮殿を荘厳にしたり、衣服を格別にきれいにしたり、外観を華やかに飾ることではない。