古代から一挙に近代国になった国々?

最近よく使われる言葉、普遍性、universality、世界に通用する意。それには自己中でなく、広く普遍性が無くては受け入れられない。普遍性は欧州とか日本は違和感のない意識であるが中国とか韓国はどうやら違う。

日ロ戦争で勝利した時、二人の息子も戦死した乃木大将は敗軍の将・クロパトキンの手を取り「昨日の敵は今日の友」と融和ある態度を示し世界を吃驚させ日本国民の精神的誇りであった。

私はこれらの行為の背景に武士道精神があると思う。実は欧州の騎士道がそれに該当する。これら二つの「道」は指導者の精神的範を示すもので中世に確立した。日本が先の戦争で負けた時、米国は卑怯にも事後法で日本の将軍達を絞首刑にした。普遍性の欠ける行為であった。

中世の産物である武士道は乃木将軍の精神的素養である。封建時代は普遍性培養の時代、米国は200年そこそこの若い国家でその経験が無い。中華人民共和国と韓国は戦後出来た国、古代と儒教に固執し洗練脱皮する時代無く、古代・自大主義のままの意識が21世紀にも残留し普遍性ある精神的進歩が無い。近世への助走の中世,指導者の精神道を経験する機会がない安定性の欠けた国の歴史が起因すると私は思っている。

中国、韓国は古代的存念のまま一挙に近代化した国と言える、故に儒教の弊害に留まらず指導者の精神道を培養する歴史的機会が無く自国の古代矜持のみを精神的背景としてしまうのであろうか?普遍性から大きく離れた両国である。

     徳永圀典