新連載徳永の「緊迫する国際情勢と日本」A
平成19年9月度

本質的変化の起きた日米関係 

 1日 反日ムードのアメリカ 一人前の独立国家でもない日本、自ら独立せずアメリカに依存しつつ、反米的な最近の日本にアメリカは反感を持ち始めた。 いつまでもアメリカに依存しないで、独り立ちしなくてはならぬ局限が迫りつつある。
 2日 歪んだ日米関係の修復 それは、日米安全保障条約を破棄し、アメリカの占領政策に歴史的終止符を打つことではないか。 その上で、国際社会の中で生きて行く上で、どのような日米関係を持つべきか考えた条約を締結すべきではないか。
 3日 アメリカしかない同盟相手

中国は共産主義国
申すまでもなく中国は共産主義国であり世界の軍事的覇権を希求している。共産主義の拡販である。この国は更に柵封国家の体質があり、中国参勤交代の様相がそれを示している。組みすべき相手ではない。それに対してアメリカは正真正 銘の民主主義国であり、世界を見渡しても同盟国として補完する立場も有している。浅薄に中国に組みすべきでない、日本にとり最高に安全で安心できる同盟国はアメリカしかない。大人の関係を構築する必要がある。それには日本人の認識が必要である。
 4日 歴史の教訓 歴史を見れば共産主義国と手を結んだ国々はすべて不幸に見舞われている。中国は共産主義を変える意思はない。中国が日本に接近しているのは日本との繋がりを持とうとしているのは 明白に彼らの世界戦略の一つである。中国と同盟関係などとんでもないし、日本の古来からの知恵は大陸との深い関係を避けてきている。日本人は海洋国家として、大陸とは一線を画しての関係がベストなのである。
 5日 国家とは何か真剣に考える時 世界が大きく変化し、アメリカも国家戦略が変化した現在、そして2008年問題を控えている現在、遅きに失しているが日本の国家の誇りを回復する最大の チャンスでもある。
国家というものは、自らの力で国益を守ってこそ国家なのである。戦後人はこれを完全に忘却してしまつている。ここにアメリカの不満も生じている。
 6日 国家とは 人間と同様に、自分で自分の始末が出来なければ一人前ではないのである。日本は半世紀以上半人前の国だったのである。 国家というのは自らの国益の為に戦わなくてはならぬということである。日本が矜持を持ち、自信を持って国際的な立場を主張し行動するのにアメリカに依存してはならないのである。
 7日 味方以外は敵 味方以外は敵であるというのが国家たる所以である。それが国際的常識である。 現在の日本は国防関係の日常活動は総てアメリカの手にある。日本の防衛はアメリカ体制の中で機能するシステムである。
 8日 2008年問題その1

韓国は、金大中以来、反日・反米・親北朝鮮政権が10年続いている。新しい大統領がどうするのか。日本にとり他人事ではない。

台湾、来年には新総統選挙がある。台湾・中国統一派が勝利すると、韓国と比較にならぬ程巨大な影響が日本に出てくる。
 9日 2008年問題 2 アメリカ、歴史的に中国寄りの民主党大統領ならば、日本の悪夢の再現となる。

オーストラリアの親中派のラッド党首の労働党が選挙で勝利したら折角の友好ムードがどうなるのか。 

10日 2008年問題 3 EUが中国への武器禁輸を解除したら? ロシア・プーチンが懸命に努力中のロシア・中国・インドの三国同盟が出来たら?
11日

2008年問題 4

中国・韓国・北朝鮮は「反日」「仇日」を国是としている。日本が幾ら善隣友好を唱えても彼らは聞く耳 を持っていない。台湾が親中派大統領になれば、隣人は総て反日の包囲網となる。
12日 石油シーレーン 台湾が中国の完全な影響下になったら日本はどうなるか考えたことがあるか。 日本のシーレーンは寸断される。どのルートで原油を運んでくるのか。
13日 国難 以上、思いつくままに羅列したが、2008年から空恐ろしい事態が日本を襲ってくる。これを国難と言わずして何と呼ぶのか。 国内は政治的に分裂し国論は一つでない、考えただけで戦慄する。外に向かっての国内法の整備もできていない。すき穴だらけの日本であるのに年金問題で選挙するとは。
14日 アメリカは怯えているのだ それは核の脅威がアメリカ本土に現実的なものとなったのだ。アメリカは第二次大戦の広島・長崎と同じ立場になったと感じているのである。 こう考えると、日本は最早やアメリカの子供でいられないのである。アメリカは日本をアメリカの子供として抱えられなくなったと考えなくてはならぬ。
15日 日本は大人になる時 保護者のアメリカがこのような立場にある、日本は一人前に自分の力で国際社会という世間を渡らなくてはならなくなったのだ。

親の庇護を当てにせず、自分の力で自らを守り、自由と権利を手に入れなくてはならぬのである。戦後62年、漸く大人になれるかの分岐点である。失敗すれば日本滅亡である。 

16日 日本が尊敬されない理由 経済大国・日本が世界から尊敬されないのは、政治家の後進性である。国内のみしか見ていない日本の政治家ばかりだからである。 政治家は国際的視野で見て、考えなくてはならぬが日本の政治家はそれをしていないからである。アメリカにより守られて、日本は世界の安全に責任を持たぬからである。
17日 世界の安全に無責任の日本の政治家

日本の政治家は自己の権力と保身と金儲けのみの物質主義者ばかりだ。

日本が国際社会で尊敬をなくし同情を失い結果的に国家利益を喪失しているのは政治の後進性である。
18日

日本は弱虫

中国初め日本を批判している外国の指導者は、日本は日米安全保障条約というアメリカの強力な傘の中で安全を維持してきた弱虫だと思っているのである。

卓抜した経済力を持ちながら、六カ国協議で浮いているのは、日本が適確な世界観と歴史観を持たないからである。必用なのはワールドレベルでの判断である。 

19日 日米安全保障条約の枠が消えつつある このような時に日本が遭遇しているとさえ認識しない日本人や政治家である。 日本が国際的な立場や利益を守る役目を自分の手にしなくてはならぬのである。
20日 国際的現実に直面する日本 否応なく、これからの日本は国際社会の厳しい現実に直面してくる。 自分の責任で行動し自分の力で国益を守る強さのある国家になになくてはならぬ。
21日 自己犠牲の覚悟 それには当然のことながに自己犠牲を払う覚悟が必用である。 それは、国民が自己犠牲を覚悟しなくてはならぬことなのである。それなくして日本は国際的に生きて行けない。
22日 私利私欲の政治家追放を 国民の自己犠牲の覚悟なくして、これからは国際社会で生きていけない。その前に、汚職と金銭疑惑の政治家は追放しなくてはならぬ。

公の仕事で金銭利益を得たり、私利私欲をむさぼる政治家は追い払うではないか。それなくして国民の自己犠牲を要求できない。 

23日 軍事力の強化 これなくして国家の安全は守れない。それには国民の犠牲が伴う。どこの国もやっていることだ。 国家の指導者の政治家が汚職まみれでは国民は自己犠牲の覚悟しないのである。
24日 姑息な政治資金の使い方 与野党に限らず、日本の後進性ある政治家は、政治資金の使い方が姑息である。犯罪的である。 まず、ここから修正しなくては日本は良くならぬ。最早や、21世紀にふさわしい政治家となってもらわねば国家が危ういのである。
25日 国民の代表とは それは国の安全を守ることである。ひいては世界の安全を守ることである。

日本に欠けているのは、日本・世界の安全に有責の自覚をし、自らの力で国家戦略を推進するという気概ある政治家のことでなくてはならぬ。 

26日 大人になれ日本国民よ

政治家もだが国民も、この激動の世界を安全に生きてゆくためには大人にならねばならぬ。

日本を真に守る為には最高に効果的な兵器を保有することである。その中に核兵器も含むことは当然である。
27日 藍パパなどナンセンス 民主党の参議院議員となった藍パパ、たかが女ゴルファーの父親だけで当選するとは如何に民主党というより日本人の政治的民度が低いかである。 これはメデイアのレベルの低さでもあるが、これでは激動の21世紀の国際社会の権謀術数の横行する中ではひとたまりも無い。日本人よ大人になれである。
28日 アメリカの大変化 現在のアメリカは南北戦争当時の状況の如しと言われる。それはアメリカが真っ二つに分裂しているからである。 その根幹はイラクであるがイラクの処理を誤ればアメリカの命運を左右するとも言われている。アメリカ国民も二つに割れているのだ。
29日 歴史的転換期にいる米国 現在、アメリカは歴史的立場に直面しているのである。日本のことなど眼中に無いのである。大きな問題に直面しているのだ。東アジアに眼を向ける余裕はないのである。 この事態に日本人は、政府は、政治家は気づいていないのではないか。国家には友人は無いのである。存在するのは利害を共にする国だけである。日本はここで真正面からアメリカを、日本国家を受け止めて対処しなくてはならない。
30日 日本の舵取り変更 要するに国難に直面しているアメリカは日本に対する態度を大きく変えているのである。果して日本の政治家、国民、メデイアがどれ程その変化に気づいているのか。 アメリカは日本の友人で無くなろうとしているのではあるまいか。アメリカの大変化に日本人は、政治家は気づいていない。アメリカの傘は無くなっているのである。