朗読の心得          徳永圀典 

 次の三つを挙げる。

1.「明晰な発音」

2.「張りのある声の持続」

3.「緩急自在を念頭に、間を生かすこと」。 

前二つは声に個性をということ。きれいな発音もよい発声も正しい呼吸法に俟つこと。
間については、あらゆる話芸がそれを求めるが、話に生命を与えるものだと心得る。客の反応をうかがいつつ、話の調子を整え、聴き手の想像力に火をつけ、拡げ、集中させる等、多様な働きをもつ。
読み出す前に充分稽古し、準備しておけば、自信をもって披露できる。

その前に「姿勢」が肝要。

姿勢は背筋、脚組み、腹式呼吸、

正しい姿勢              

いい声を出すには、正しい姿勢でいることが重要。

深い呼吸がしやすいよう、背筋を伸ばし、胸を張り、肩の力を抜く。

1.    正しい姿勢を保つには丹田に意識を持つ

2.    頭の先から紐が出て引っ張られているような感覚、肩幅くらいに脚を広げる。

3.    上半身は肩、首、頭を一直線、両腕は脇にストンと落とす。 

腹式呼吸

「朗読の基本は、大きな声ではっきり。そのためには、腹から声を出す“腹式呼吸”。

呼吸をする際におなかを出したりへこませたりして横隔膜を上下運動させる呼吸法。横隔膜が下がったとき、一緒に肺も下に広がるので、より多くの酸素を取り込み、自然と深い呼吸になります。そのため、声量が増え、大きな声が長く続く。 

句読点とか段落を見て、どこで一呼吸をするか考える。

朗々と朗読を。