予感「世界経済秩序破局が近いか」

嵐の前の静けさであろうか。

世界は、中国、アメリカも、EUも、世界は大きく病んでいる状態が続いてきた。

「富の集積が一巡すると、富の分散に向かう習性がある」。

ここ数十年の経済の最終的転換期に進むのではなかろうかと予感を覚える。

政治も混乱が各国にみられる。左派政権の台頭が見られる。これが進むと「変化とショックが猛烈に市場経済に吹き荒れる」

今や、何が起きるのかと身構えて久しい。

世界同時大不況の到来の公算が大であろう。

安全資産の金塊が高騰しつつある。円とスイスフランは安全資産と言われるから円高も進む。

トランプの仕掛けた貿易戦争の招いた結果だ。

 

1.   なぜ、暴落はまだ起きないのか。

2.   世界的景気下降局面が始まっている。

3.   逆イールド現象、即ち「長短金利逆転」が起きている。米英の債券市場にてである。ITバブル崩壊前の2000年とか、リーマンショック前の2005-2007年にも頻発し景気後退に結び付く「真打ちの予兆」と言われるものだ。

米英金融機関では「一年以内の景気後退予想が三割を超え」ていると公表しているのもある。

4.   なぜ暴落がまだ起きていないのかという識者もいる。マイナス利回りの債券が世界に14兆ドル存在している。1400兆円である。

それは、

   1.米中貿易協定は成立しない事実。

   2.--トランプが中国を「為替操作国」と認定したが、これはアメリカがフェアーに戦わずに強硬策に出た場合、「中国は米国市場を打倒し、いかなる痛みも受け入れる覚悟があることを示した新しい現実」だと言われる。

   3.昭和1819年、ドイツ戦で英国が疲弊し、米国に支援して貰い切り抜けた際、英国のケインズ博士が米国との交渉で完敗しそれまでの覇権通貨ポンドがドルに移行した契機となる恐れを私は感じる。ここまでマスコミは書いておらないが。

   4.パキスタンという親密国との対立に今般中国はインドに組した。これは何を物語るか、私には中国の魂胆が読める、日本に対して接近している背景に「中国の並々ならぬ覚悟を見て取れる」

   5.アメリカの中央銀行FRBの10年来の対策、つまり「経済をマネーで溢れさせて市場を安心させるという期待策の終焉を意味するし、次の政策は無い。だからこそ金塊の需要が世界的に高い、ロシア、中国も金塊を増やしている。

5.世界の景気は収縮の兆しが見て取れる。

 歴史は繰り返す、それは中国からかもしれない。

世界歴史で初めての「中国発端のバブル崩壊」かも

しれない。

5.   独裁政権、そして中国は「痛みに耐える」のは慣れている。その際、中国は民主主義でないから、それこそ「千載一遇」の機と捉えて、「打って出る」ような気がしている。

 

        令和元年92

 

徳永日本学研究所 代表 徳永圀典