白山国立公園 三ノ峰-越前三の峰(打波の頭)-二ノ峰  福井県大野市

山岳人でもあり登山学者と私が心から尊敬する親友が、この付近の気象は、槍ヶ岳より心配するとして落雷等に備えて万一の場合には避難小屋宿泊の諸準備までしてくれていたその周到さに心から敬意を表したい。
六本檜の稜線で遭遇した一陣の秋風には慄いた、親友は言う「お盆過ぎたら山は秋」だと。親友は真夏でも冬用の手袋をリュックに潜めている。私は自分の甘さをいつも恥ずかしく思う。
でも、今回の登山は、山々はとても素晴らしくいい思いでのものであった。次回は別当出合から別山、室堂、そして三ノ峰から鳩が湯へとトライしたいものだ。 今回は白山の、
()()(しろ)(みち)(白山南縦走路)の一部を縦走したことになる。
親友が教えてくれた、素晴らしい歌。「
山を想えば人恋し 人を想えば山恋し」、実にいい、気に入った。百瀬慎太郎の歌である。
                     平成22年9月2日

別山、三ノ峰、打波ノ頭、二ノ峰。
左から
ポイント 歩行時間 休憩時間 ポイント概況 備考
鳩が湯温泉 4:30 朝食して出発。 お握り持参。真っ暗。
上小池P 4:50 5:00 真っ暗。一台の車あり。 鈴をじゃんじゃん鳴らす。
吊橋 5:05 0:05 まだ暗い。
三ノ峰登山口 5:20 0:15 ここから実に急登。 まだ薄暗い。夜明け近い。
山腰屋敷跡 5:41 5:45 0:21 0:04 屋敷跡、鈴鳴らすばかり。ここから長い険しい登りの樹林帯。 夜は明けているが樹林帯であり薄暗い、鈴鳴らすばかり。
六本檜 6:43 6:50 0:58 0:07 やっと待望の六本檜。 稜線近い、一陣の秋風に驚く。山は秋だ。上着準備不足を大反省。
剣が岩 1671米 7:40 0:50 稜線に出ると眺めは素晴らしいが風が冷たい。 見上げるばかりの急登が延々と続く。天気は良いが風が冷たい。
途中休憩 8:10 8:20 0:10 素晴らしい山々の眺望を楽しむ。 打波の頭は実に威容がある。これが越前三の峰と近年命名されたと親友の説明。
三ノ峰避難小屋 8:55 8:59 1:05 0:04 登山開始後3時間55分で着。きれいな小屋だ。 休憩なしで三ノ峰へと進む。
三ノ峰 2128米 9:06 9:11 0:07 0:05 別山がきれいに見える。白山も。 やはり白山連峰はいいなと魅力倍増の感。
越前三ノ峰2095米 9:27 0:16 福井県最高地点。
打波ノ頭のこと。
小屋からは至近なのだが、笹やブッシュに覆われて道無き道を進んで山頂道標にタッチ。
三ノ峰避難小屋 9:34 0:07 再び、ブッシュを掻き分けて下る。 一ノ峰から米別山への人が食事していた。昨夜避難小屋宿泊の由。
水呑釈迦堂跡 9:50 0:16 ガレ場を下る。 ここは鞍部である。
二ノ峰
1962.3米
10:00 10:02 0:10 0:02 福井県最高峰。
三角点を探しに藪の中を少し進んだがとても
危険を感じて諦めた。背丈以上で朽木があるらし、危険であった。
避難小屋 10:06 10:31 0:04 0:25 打波の頭にはガスがかかっている。見上げるばかりの山、ひたすら黙々と登り返すしかない。 ここで小屋に入り、昼食したりコーヒーを楽しむ。友よ、有難う。
剣が岩 12:16 1:45 落雷多発の稜線、眺めは素晴らしい。今日は雷の懸念はなく風景を楽しむ。 打波ノ頭の山容は実に素晴らしい。この辺にいた時、宿の家族で我々を望遠鏡で見ていたと後で知って大笑いした。
六本檜 13:11 13:20 0:55 0:09 ここまでの下りが実に長い。、登りより長い思い。 ここでトマト食べた美味しいこと美味しいこと。
山腰屋敷跡 14:10 0:50 ここまでの下りの長いことに呆れた。 延々と、延々と下るが蒸し暑いし虫には閉口した。
三ノ峰登山口 14:22 0:12 無事登山成功と握手。
吊橋 14:32 0:10 ここからPまでは最後の登り道。
上小池P 14:42 0:10 誰もいない、このルートは本日は我々のみか。
鳩が湯温泉 16:00 下山直後、ビールを浴びるように呑む、実に美味い。 素晴らしい温泉に大満足。熊の肉が少し出た。ここは日本の秘湯。
総時間
9:42
休憩時間
1:06
実歩行時間
836
総括
リンドウ、白山フウロ、唐いと草、コゴメ草、トリカブト、マツムシ草、ゴゼン橘の赤い実、など色々の花も見られた。宿の主人は言う、別山から三の峰を縦走したら上小池Pに迎えますと。次ぎの機会には挑戦したいものだ。良さそうだ。ワクワクする思いが募った。