人と才能 

「君子にして不才(ふさい)無能なる者(これ)有り。猶以て社稷(しゃしょく)(しづ)むべし。小人(しょうじん)にして多才多芸なる者之有り。(ただ)以て人の国を乱すに足る」 

人柄が大変よくて立派であるが、才能が無く、仕事がきびきびと出来ない人があります。 

たとえ不才(ふさい)無能であっても、君子というものは、そんな才能の有無にかかわらず、国家・社会を(しず)める、安定させるだけの功徳(くどく)があります。

多才で色んなことの出来るように思える人物がいるが出来ておらないと国家、社会を乱すだけの存在にすぎません。
 


             安岡正篤先生の言葉