国家とは何か真剣に考える時

世界が大きく変化し、アメリカも国家戦略が変化した現在、そして2008年問題を控えている現在、遅きに失しているが、日本の国家の誇りを回復する最大のチャンスでもある。

国家というものは、自らの力で国益を守ってこそ国家なのである。戦後人はこれを完全に忘却してしまつている。ここにアメリカの不満も生じている。

国家とは、人間と同様に、自分で自分の始末が出来なければ一人前ではないのである。日本は半世紀以上半人前の国だったのである。

国家というのは、自らの国益の為に戦わなくてはならぬということである。日本が矜持を持ち、自信を持って国際的な立場を主張し行動するのにアメリカに依存してはならないのである。

味方以外は敵であるというのが国家たる所以である。それが国際的常識である。

現在の日本は、国防関係の日常活動は総てアメリカの手にある。日本の防衛はアメリカの体制の中で機能するシステムである。

ここを自覚しないで、心身の独立しておらない日本は、アメリカと対等ではないのである。

平成19年9月4日

徳永日本学研究所 代表 徳永圀典