易姓革命の本質

易姓革命という言葉を何か大層なような思いで受け止めているのを知り、その無知に驚嘆したことがある。

 

易姓革命の本質を知らず、ただ中国の美化と思いの無知に人が存在している。

 

では、易姓革命とは何か、

1.   易姓革命とは言葉通り「革命」である。

2.   革命とは国の前皇帝とか前政権を死刑とかで追放することで「血統とか連続性の断絶」である。姓を易えることである。

3.   シナの易姓革命に対応するのが日本であり、「万世一系」の連綿たる継続を意味する。

4.   日本の天皇は過去2千年、名前に「仁」がつけられ国民に対し「仁」を以てするのが本質である。これは為政者の「徳」が2千年間保たれたことを意味する。

5.   革命の国・シナは、革命であるから、皇帝の替わるたびに為政者の「徳」が失われ続けることを意味する。これが数千年続けば、人民は皇帝即ち為政者に対し信用しない、為政者の徳が失われ続けたことを意味する。

6.   日本がシナの歴史書に登場するのが1940年前の前漢書だと言われる、紀元76年頃である。

7.   その一文を紹介しよう。 九夷とは日本のこと。

「東夷の天性従順、三方の外に異なる。故に孔子、道の行われざるを悼み、もし海に浮かばば、九夷に居らんと欲す・ゆえ有るかな」とあります。

つまり、東夷は、性格が従順であり、孔子は中国では道徳が行われないので、九夷へ行きたいと述べていたのであります。子罕(しかん)第九では「子、九夷に居らんと欲す」です。

8.   公冶長第五にもあります。

「子曰く、道行われず、(いかだ)に乗りて海に浮かばん」であります。

9.   元の時代に編纂された「宋史」1345年の日本伝によると、宋の皇帝が日本からの僧を引見し、日本の王統は一姓伝継であることを聞いて、天皇だけでなく臣下も世襲して絶えない、これこそ、王朝の在り方だと感心し嘆息したと記録されている。

10.            これが数千年続くとどうなるか、人民は為政者を信用しない、本気で国を大切にしない、自分だけの保全を考える、人心が荒ぶ、ということになり今日の中国とか朝鮮半島の姿が存在していると思うのであります。

11.            だから、日本人は、この「国柄」を大切にして行かなければならないと思うのであります。

 

               平成28年9月5

   鳥取木鶏会 代表 徳永圀典