量の質的転換

この言葉を思うと必ず昭和30年頃のことを思う。

私は昭和29年に結婚、昭和30年、24才、月の月給13500円を忘れない。

住友銀行は松下電器と格別の関係であり、こんな事は言わないが、世間では、マネシタ電気と言われていた。

昭和35年、私は甲子園に70坪の土地と平屋の新築をして300万円かけた。土地は坪23500円、忘れもしない。近隣の家には冷蔵庫はなく氷冷蔵庫。私は、5万円で富士電機のものを購入した。富士は中島飛行機であり重電、東芝か富士が先端的であった。扇風機も富士か東芝。松下の弱電はまだまだであった。

松下電子工業社長に私の友人の父が住友銀行専務から転出するなど人材補給中であった。

昭和30年代から猛烈に日本は高度成長を遂げている、この過程で松下電器は急成長したのである。売上が伸びると収益が倍増する、するとペイも増える、さすれば、良い人材が集まる。こうして量の質的転換を遂げて、企業は繁栄する。これは、ブリッジストンでもコマツでもそうして巨大化した。

リオのオリンピックの開会式の凄いのをブラジルが造ったのかと調べたら、あれは松下電器、パナソニックでした。弱電で世界トップを走っているパナソニック、充電の王者東芝は、あのテイタラクです。前期やっと黒字となった。富士など家庭市場では一掃されています。

ちなみにリオオリンピックの、ピンポンの美しい曲線の卓球台25台は日本の三英と天童木工の素晴らしい技術品であります。

 

最近、中国の侮れない情報を耳にした。

1.   スパコンです。中国は躍進している。独自技術に磨きがかかってきた。

スパコン世界ランキングで単純計算速度は世界トップと2位を中国、3位アメリカ、4位日本。勿論、ビッグデーター解析速度1位は日本、2位中国、3位アメリカ。

工学などに使う単純計算速度1位中国、2位日本。

消費電力当たりの速度12位は日本、中国は3位、4位ドイツ、

2.   8月通信衛星を中国は打ち上げたが、これは外部からの妨害を防止可能らしい。進化してきましたね。

これも中国での量の質的転換が始まっている証拠と思う。これらは物ごとの進歩発展の過程が順調な証拠。

恐るべきものを秘めている。

軍事面でも独自のものも出でくるでしょう。

アメリカも黙っているわけではないし進んだものを持っているでしょう。

だが、独裁共産党が、資本主義の、いいとこ取りの成果のみ得ている構図は許せない。

私は、この現在の経済の仕組みを、西側寄りのものに、すり替えて、中国の資本主義から受けている恩恵を根こそぎ払いのける仕掛け、これは金融、為替により可能ではないかとさえ思う。謀略の国・欧米は、虚業のマネーと為替を駆使して考えているのではなかろうかとさえ、彼らの過去の手法から、思うのであります。

パラダイムの転換をしかけて中国の技術をゼロにするものが生まれないかと夢想したい。

処が8月20日、中国やロシアの核ミサイルを無力化する日本独自兵器の開発を始めている。素人の富山幹事長や私が登山しながら考えていたものが実現しそうです。オリンピックの東京宣言のあのアニメと演出は、「日本クール、日本凄い」です。

センス抜群、やれば出来る日本、東京オリンピックは中国の挑発を無力化する平和武器となり得る、大いに盛り上げたいものです、4年後、私は見られるのか、89才になる、さて????

 

  平成28年9月5

 鳥取木鶏会 代表 徳永圀典