TPO を心得よ KY になるな
本会は30年続いています、いつも申すように、知らぬ間に「滔々たる清き流れ」が出来ている。
それは「礼を以て礼で終わる」、「長幼の序」だと申しました。
「郷に入れば郷に従う」というのは人間知の一つでありましょう。
この席順は年齢順にしておりますが、現役の方々で既に10年以上も本会会員のお方もおられます。
古参の会員で、先輩会員であります。
その方々は、会の最中に出入りされますと、立ち上がりに軽い礼をされて出入りされます。
中座の礼、退場の礼を身につけておられます。
礼は「己れを高める」のであります。他者へ礼をすると思うからいけないのです。
リオの柔道、若い大野将平、優勝しました。
美しい柔道でした。全て「一本」、
「美しくて当たり前」、体操の内村君もそういいました。
大野将平は言いましたよ。
「柔道の素晴らしさ、強さ、美しさを見ている皆さんに伝えられたと思う」と。
それは、柔道の技だけではありません。
彼の「初めと終わりの挨拶と礼」が素晴らしかったのです。だから感動を呼びました。
挨拶は、深々としたものでした。ここなのです。
深い挨拶は、他に対するものではない。
自分を高めることになるのだと知って欲しいのであります。
大野将平の言葉をご披露しましよう。
「柔道は相手への尊敬や、敬意、日本の心を見せられる場です。気持を抑え、冷静にきれいな礼が出来た」であります。
若いが、人間として既に一流の境地にいます。
当会でも、その礼でありますが、開会前からお見えになった長老の方々、
互礼でありますが、互いに相向かいきちんとやっておられます。挨拶は、相手と正面からしなくては、失礼です。―――手で図解してみせるーー
幹事長は各位の机を雑巾がけしてお待ちしているのであります。
幹事に、きちんと自己紹介のご挨拶をされていない方も散見されます。
この会は、単なる不特定多数の会ではないのであります。
人生経験を50-60年やりまして、
TPO のKYでは・・・と思うのですね。
30年記念誌、これは単なる随筆集ではありません。一般の小説誌でもありません、
本会は、もう既にお分かりでありましょう。
聞学起請文の冒頭にある「ご縁」を主としたものが本質であります。
ご縁に関わる随筆となるのが自然の素直な流れでありましょう。大多数の方々はそれを素直に受け止めておられ大変宜しかったと思うのであります。
平成28年9月5日
鳥取木鶏会 代表 徳永圀典