日本国の強さ 

古くは鎌倉時代、中世、近世、そして近代、現代の日本を通観して見る。

誰も語らぬが、巨視的に通観すると、日本と言う国の強さが、並々ならぬものであり、それは日本と言う国の持つ国柄の有り難さへと帰結する。 

先ず、鎌倉時代の元寇(中国の侵略)の国難、それを二度とも防ぎえたのは、神風のみならず、指導者の無私と国民の組織力にあったと言える。国民が外敵に対して一つになれたのである。 

次は、ザビエル時代、彼ら宣教師は、宗教を餌にして植民地化を意図するのは明白であった。他の後進国と異なり、彼ら宣教師は、日本人の資質の高さに気づいた。 

織豊時代には、さらに彼ら外国人は、一段と日本人の資質の高さに気づいた。それは、鉄砲伝来一年後には国産開始、20年後には世界初の鉄砲隊を組織するまでに至ったのである。とても侵略することは不可能と判断したのは間違いない。 

秀吉もキリシタン禁制、そして江戸時代、家康は、鎖国と、極めて適切な手を打っている。 

幕末、欧米諸国の植民地化に、敢然として立ち上がり、明治維新を成功させて近代国家を組成して物の見事に成功し彼らと同列になった。白人の優越性を自認し、黄色人種差別意識の強い彼らは、中国を巻き込み日本包囲網にて優秀な日本を追い詰めて戦争へ挑発した。 

革命によりロシアが崩壊し、社会主義が世界を覆い、アメリカ大統領さえ共産主義に汚染されており、ここでアメリカが日本を追い込めるという歴史的大誤算をした。即ちソ連共産党の企図する罠に一時的に嵌められた。これは、21世紀の今日まで自由主義国の大きな足枷になっている。 

日本は敗戦したが、本来の資質の高い国民性で、経済面で戦勝国より高い経済大国に変貌して世界へ再登場した。第二次大戦敗戦後40年にして世界経済大国第二位であった。日本人の資質の高さが背景にある。 

そして、冷戦終結後、高度成長により世界の金融資産、対外債権の第一位となった日本は冷戦後疲弊したアメリカに報復的に経済優位性を攻められた。20年に亘るデフレもその一因と判定できる。 

だが、対外債権の優位性と、生産技術の高い能力、真面目で資質の高い国民性により、再び新しい発展の曙光が見えてきた。 

民主党の無能力をやっと完全に認定した国民は、資質の高い自民党・宰相安倍総理を万全の構えで選出した。

安倍総理の洗練された総理に世界は注目している。

アベノミックスにより、日本は、新技術と政策の当を得て、今や日本は「新成長」へと口火を切って発進したのである。リセットしたのである。 

安倍総理は好運で、日本は実にラッキーである。2020年オリンピック東京招致決定は、近未来の日本に絶好の刺激となり国運は再び向上し日本人も元気が出てくるであろう。 

中国は限界に達しつつある。韓国は実力がない。アメリカは疲弊している。日本は、好スタートで前進を開始したのである。 

これらを通観した哲理は何であるのか。

1.             これは不味いと気がついたら日本人は強いこと。

2.             それは、国民的資質が極めて高いこと。

3.             認識が一つになれば、絶対に負けないと言う事。

4.             日本人の生活レベルの高いことが世界に証明されつつあること。工業製品、農産物、生活様式、日本食品の世界的普及である。

 

これらの背景にあるものは何か、伝統文化の資質の高さである。

1.   日本の伝統の核心である天皇の揺るぎ無い存在である。

2.   神道の比類ない在り方である。

3.   二千年のこの歴史・文化・伝統こそ日本人を強いものにする原点である。

4.   だから、いかなるイデオロギーとか時の思想が到来してもたじろがないで国を守ることが出来るのである。日本は古代から未来へ「一貫性」がある。

我々は、自信を持って前進しなくてはならぬ。 

道徳の欠けた存在の中国は、天地自然の法則に反している。自然の法により破滅は間違いない。韓国とて同様である。いつかは必ず大自然原理的に破綻しよう。 

日本は、さらに成長し発展するであろう。毅然として対処しなくてはならぬ。 

           平成2598 

       徳永日本学研究所 代表 徳永圀典