天城山--万二郎岳万三郎岳 静岡県

天城山とはこの二つの山を称して言うらしい。万二郎岳は海抜1320米、万三郎岳は海抜1405.6米の伊豆半島最高峰である。昨日から、地元でも稀と言われる快晴に恵まれて登山に勇躍して望む。修善寺を出発して高原地帯に入るとマイナス4度の寒さである。登山口に至ると写真のように、崩落で入山禁止とあるではないか。なに、関西から遥々きているのだ、山は動くものでもないと登山を決意する。関東は1ヶ月も晴天続きで山もカラカラである。どう進むべきか迷いながらだが一日の長ある友の決断で万二郎岳から登山、これは大正解であつた。大きな霜柱のきれいな地面を楽しみつつ登る、富士山は終日付き添って見守ってくれている。先ず、何の変哲もない頂上は万二郎岳。翌日、沼津アルプスの山々の最終山、香貫山で天城山をみたら、この万次郎岳のほうが尖って見えた。
ここから鞍部、石楠立への下り、岩場も過ぎて、馬の背と言われる見事なアセビのトンネルと言われる樹林帯の雪渓を楽しむ。山頂直下からは雪渓の急登を進む。頂上からの富士山を満喫するが、寒くて手先が痛い。雑煮をして暖める、下山も禁止の縄張りを無視し涸沢分岐へと雪道を下る。これは真剣に道の模索をしながら降りた、北側の谷に下り山を数回大きくトラバースして100分かけて下山の長い険悪な道であった。野生の鹿二頭を見つけた。