国の安全保障こそ政党の根本理念とすべき

敗戦後60年にナンナンとしている現在、北朝鮮が遂に核を持ち近隣諸国を脅迫している。日本領土内で無垢な少女や一般国民を拉致し身柄を北朝鮮に搬送するなど、明白な主権侵害であり、戦前の日本なら絶対起こり得ないし、日本は断固として北朝鮮を攻撃し拉致された日本人を取り戻したであろう。これは現在でも主権国家なら当然行っている戦争原因である。

このような事態が現出しているのに、旧社会党はじめ、社民党、民主党、一部保守系政治家、外務官僚等は知らぬ顔をしてきた。北朝鮮が自らその拉致の事実を認めるまで知らぬ顔した政治家は日本人を代表するものではない。

この現実に直面して、いまなお、政党、政治家諸君は目が覚めないのであろうか。今回の小沢一郎とか管直人等の民主党と自由党合併など、経済も大切だが
、国家の最高に大切な安全保障の完全統一をみないまま合併するとは無責任極まりない。最大野党がこれでは国民とし誠に心もとない。

管直人は、イメージと演出ばかりの実の欠けた人物である。日本の同盟国であるアメリカを訪問し政府高官と会い友好のイメージを作ろうと試みたが米国政権に面会を拒否されて訪米を断念した。これが野党・民主党の実態である。民主党が政権をとれば日米関係は実に不安定となる。

日米関係不安定となると、これは半島という地政学的に関係深い日本にとり極めて深刻なものとなる。日本の安全は、実に
150年前の幕末の状況に戻ってしまった感がある。当時は中国は弱体であったが、今日の中国は覇権的共産主義国であり、軍事大国であり米国に匹敵するものとなりつつある。という事は極東は中国の支配権内になることであり、あのデタラメナ共産主義国家の影響が極めて強大になることである。

このように見通すと、ここは海洋国家日本の自主性と矜持を維持する為に重大な決断をしなくてはならぬ歴史的な日が近いというのに、
野党が、政党がいまなお安全保障面で統一されていないというのは実に国家国民として不安である。朝鮮半島が中国に実質支配影響されてしまうと日本の立場は実に過去に経験のない、騒擾的不安要因となるであろう。