バブル崩壊後T〇年の検証

     ―参議院不要・民主党は代案もない無責任政党―

 

@政治とは何たる不可解、不毛にして、国民の代議をなさないものか。政治家とはなんたる愚かな存在なのであろうかと慨嘆せざるを得ない。今回の参議院の法案拒否くらい木を見て森を見ざるものはない。この国のバブル崩壊後、塗炭の苦しみに堪えてきた国民の神経を逆撫でするに近いものがある。

Aなぜか、バブル崩壊後の10年、民間企業や家庭は、厳しい痛みに堪えつつ改革を進めリストラを断行してきた結果、今日の経済状態を迎えたからである。

B日本株式会社、終身雇用、年功序列という雇用形態は崩壊した。主力銀行制度による企業保護も過去のものとなった。その間の痛みはどれほどのものか、思い浮かべてみるがよい。

C企業も、ガバナンスの改革も進めた。国際的市場経済に日本経済を連動させる為の痛みを伴う改革を身をもってなし遂げたのである。その結果、日本経済は漸く長期不況から抜け出さんとしている処である。

D本来は、人口比多い、国会議員の大幅削減から始めなくてはならないのに、民間から痛みを伴う改革をしてきたのである。巨視的にみれば、公的部門こそ、最も無駄の多い非効率な分野で、ここにメスを入れようとしたのが郵政改革である。それを参議院で、どんな展望があるのか、無駄な総選挙に到らしめてしまった。良識の府たる参議院議員の今回の対応に慨嘆する。最早や日本には国益を判断する能力が無いのかと言いたい。参議院は最早や無用である。

E公的部門のリストラは絶対に日本には必要なのであるのに何たるザマであろうか。非効率な公的部門から効率的な民間部門に資金と労働資源を移転する必要がある。財政投融資による不良債権は日本の巨大で大きなガン細胞となつている。

F更に明白に言えば、公務員の収入や雇用の削減が最も急務なのである。これに関する連動が今回の反対勢力であろう。反対勢力はアナクロニズム集団でそのシンボルが綿貫、亀井である。

G民主党の政権交代などの発言は、身の程知らずである。郵政法案の代案も示さない政党など、国政を絶対に渡してはならぬ。また、民主党は国家の安全面での確かとした政策が欠如したまま中国寄りだと高言している。民主党は分裂し出直さなくてはならない政党である。

H小泉総理は間違っていない。断固として、殺されてもいいと言った。こんな政治家こそ真の政治家である。あの首振り人形の亀井など最早や過去の男である。小泉総理にサムライ精神、武士道の片鱗を見た。小泉総理に再び政権をとらせなくては日本は自滅する。

平成17年8月31日 徳永圀典