忘帰洞温泉 和歌山県東牟婁郡那智勝浦町

中辺路の完全歩行を終えた我々が那智勝浦駅に着くとあと2時間の余裕がある。そこで対岸の忘帰洞で一風呂浴びることとした。様変わりの様子となっていた。
≪忘帰洞の湯に浸かれば家に帰るのを忘れてしまうほどの 名湯≫という意味。
この名前は、大正初期元紀州藩の徳川頼倫公が来遊され「帰るのを忘れるほど」 と賞めて名づけられたもの。頼倫公が賞めた理由は湯の良さはもちろん、忘帰洞が天然の洞窟で あることにもある。
この天然の洞窟は、熊野灘の荒い風波に侵食されてできた、まさに間口 25m、奥行き50m、高さ15mにも及ぶ。
その大洞窟の中の湯に浸りながら望む日の出、洋上の月、足下の磯をかむ荒波など、まさにその名にふさわしい絶景。

泉 質
含硫黄-ナトリウム カルシウム-塩化物泉(弱アルカリ性低張性高温泉)
泉 温
摂氏54度
源泉利用形態 放流(かけ流し)
効 能
慢性関節リウマチ、慢性筋肉リウマチ、神経痛、神経炎慢性金属中毒症、心臓弁膜症、糖尿病、慢性婦人病
備 考
この他、館内には9本の泉源有り。
夏至、6月下旬を中心とした2ヵ月間は入浴しながら日の出を見る事が出来る。