屏風岩山桜ー奈良県宇陀郡曽爾村長野

これは驚嘆に値する観桜であった。友は10年前に、ここで観桜したという。登山家の友らしい。是非私にと勧めるので大迂回して海抜700米のこの地に着いた。あの屏風岩のそそりたつ絶壁の頂上近くまで山桜が咲くという。勿論山麓は、老大木の桜がびっしりである。あと3日後が満開という。老大木の山桜である。
渋く派手さはないが、あの本居宣長が歌ったではないか。
敷島の大和の国を人問はば 朝日に匂う山桜花
その老大木の大林立の山桜花爛漫である。私は深い感動を覚えた。私が山桜の好きなことを知っていた、友の友情の厚さに感動、ありがとう。

垂直の岩壁が連なった高さ約200メートル、幅1.5キロメートルの断崖絶壁の岩肌で、国の天然記念物の指定を受けている。室生山の度重なる噴火でできたといわれており、まるで巨大な屏風のようで壮観。季節ごとに新緑や紅葉が岩肌を彩るが、とりわけ春の山桜が咲き誇る時期は美しく、夜になるとライトアップされる