茶臼山ー海抜1415米ー愛知県最高峰
我々は山男である。遠征したからには是非とも登山しなくては納得できない。幸いにこの茶臼山に登山できたことは望外のものであった。しっかり汗をかいて帰途には平谷の、ひまわり湯、という広大な池のような露天風呂で汗を流すことができた。後のビールと中華蕎麦の美味しいこと。帰途、園原近くで恵那山を仰ぎ見た、この山にも是非とも登山したいと友と誓った。

奥三河の最も北に位置する茶臼山(1,415m)は、愛知県の最高峰で、山頂を含む尾根が長野県との境になっている。頂上直下の標高1,200m付近は比較的なだらかな高原状になっていて、古くから牧場として開発、茶臼山高原道路によって観光開発が進み、対峙する萩太郎山(1,358m)にもスキー場も造成されている。
茶臼山周辺は、愛知県では少ないウラジロモミなど温帯性植物の自生する地域、長年にわたる開発により、今では自然林は山頂の一部や開発しにくい谷筋の一部にしか残されていない。それでも、各所に温帯性の植物が自生して、季節に応じてその花などが楽しめる。野鳥も多く、長野県側のアテビ平も含めて、初夏から盛夏にかけては、絶好の探鳥地。特に、アカハラやマミジロなどのツグミ類やカッコウ・ホトトギスなどがよく見られる。この一帯は領家帯の変成岩と設楽第三紀層と呼ばれる堆積岩からなっているが、茶臼山や萩太郎山の頂上部分は安山岩などの火成岩で、その堅い部分が侵食に耐えて現在の山頂部分を形成している。