五大尊岳 海抜825米 関西百名山 和歌山県本宮町

玉置辻から、旧篠尾辻、大森山を経てこの五大尊岳を下り、大黒天神岳を通過し本宮に下るのは、道標が明確でなく、迷う人が多いということがインターネットのホームページに沢山掲載してある。我々はとても研究した。特に親友は、私が感動するような、緻密な行程表を作成していたのには、正直言って魂消た。それ程までと思う物で、その真摯な、又、登山に対して、甘くない態度にいつも敬服する。私はとても甘く、いつも顔を赤らめ反省する。
この山は、山頂近くの尾根が露岩の急斜面で、如何にも奥駈道の面目があった。快晴だが、風速10米以上の厳しい風が大木をしならせ、轟々と不気味な音を立てる中、我々は玉置辻ー地元の人は本宮辻というようだーを出発した、時は午前6時53分である。終点予定は、吹越峠から下向橋に下山、午後4時目標であった。予定総歩行時間は、ガイドにより6時間55分、休憩を入れて8時間半とした。結果は、予定と大きく異なり下記の通り、七峯を経る南奥駈道を完全歩行し熊野大社本宮到着午後3時20分であった。親友の御蔭で迷うこともにく大幅に早く下山し明日の予定の熊野本宮参拝をすますことができた。感謝に堪えない。
平成16年12月21日 火曜日快晴

起床 am5:10 宿のお握りと自前のカップ味噌汁を急ぎすませる。 タクシーは数日前から予約した。 以外と寒くないのに安心。快晴であり満足。
宿出 pm6:30 本宮辻へ向う。 釈迦岳とか笠捨山の地元情報を聴取。 展望がよく大峰方面の山々が素晴らしい。
本宮辻 am6:50 海抜750米、直ちに出発、
am6:53
高さ20-30米の杉が、風がきつくしなっている。 ごうごうと風の音が不気味である。夜は明けている。注意深く道を確認しつつ進む。
分岐 am7:45 明確でないが、大平多山との分岐か? 中々現場の特定が難しいものだ。道標も現場を示していない。
旧篠尾辻 am7:53 ささびと読む。 錫丈が立ててある。 ここに至るまでも、確かに確信のないままな点もあった。
大森山 am8:08 海抜1078米 発am8:10、なんでもない樹間のピーク。 山容は大きいようだ。
大森山
三角点
am8:18 海抜1044.9米 なぜ、ここに三角点なのであろうか。 実は、ガイドによると、ここまで旧篠尾辻から50分とあるが、我々は25分で来ている。他は大体ガイド通りであり不思議に思う。
鞍部 am8:45 出発am9:00 ここで15分の休憩。 我々は慎重を極めて歩行した。
篠尾辻
切畑辻
am9:05 殆ど同じ場所にある。
出発am9:10
鞍部から降りた場所が篠尾辻であろう。 10米先に道標があり切畑辻とある。少し紛らわしい。
五大尊岳 am9:32 海抜825米、出発am9:40 展望はある。山頂は露岩で石楠花が多い。冷水山や大森山が見える。 北は果無山脈が身近に見えた。
六堂ノ辻 am10:55 出発am11:00 金剛多和の宿跡がある。 明るい広場である。
大黒天神山 am11:20 海抜578.8米、出発am11:25 ガイドにあるNHK鉄塔を確認できず。 この山頂の道標の至近にコンクリート柱や機器が無残に横たわっており、この山の権威を無くしており残念。遠くから見れば、それなりの風格のある山である。
山在峠 pm12:15 出発pm12:20 宝筐印塔の石碑ある。 奉経塔と書く人が多い。
吹越宿跡 pm12:40 出発pm13:10。 昼食、暖かいウドン、お握り、パン、ミカン等。 行者堂跡がある。ここから本来なら下向橋に下山する当初計画であったが、早く到着したので、南奥駈道を完全に歩行し本宮に参拝することとした。この辻は林道であるが、向い側にきつい登りの登山道がある。
七越峯 pm14:00 出発14:10 ここに至るまでも悩む。親友は地図の道は真っ直ぐだが、二回も大きく迂回した。 結果は、真っ直ぐに下山する道が荒れ果てて確信が持てないから、分かりやすいほうを多くの人々が選択するからである。本来の奥駈道は確かに真っ直ぐなものがある。ガイドにはこんな事は掲載していない。これが我々の確認事項であった。
大斉原河原 pm14:50 荒れた河原のコンクリートの土手に到着、少し残念。 林道からの取り付きに分岐あり矢張り、本来の道と近年の登山道と二通りあった。
備橋 pm15:00 橋のたもとに満開の山茶花が咲き乱れて我々を迎えてくれた。 ここから熊野本宮大社まで徒歩30分とある。対岸には我々の歩いた山々が夕日に映えて一際美しく、大満足で参拝に向う足取りは軽い。
熊野本宮大社 pm15:20 出発pm16:00 熊野本宮大社に参拝し感謝する。 宿からの迎えのバスを待つ。宿の露天風呂で皓々と冴えた月と星、そして鮑と肉など料理、生ビール2杯、とても美味しく大満足の本年最終登山の祝杯を挙げた。明日は玉置山である。