赤倉岳・井戸岳・八甲田大岳 海抜1584.4米
登頂日)平成16年5月25日 火曜日 雨時々曇り
前夜宿泊)猿倉温泉 雨
アクセス)新幹線八戸からレンタルカーにて到着午後6時過ぎ。
登頂日の行動)
山荘出発 午前8時20分 八甲田ロープウエー到着 午前9時0分 曇り
ロープウエー発午前9時20分 約10分で山頂駅、郭公鳥の声、広大なブナ樹林地帯を眼下に見る。
山頂駅出発 午前9時40分 ここはまだ冬であった。到る所に雪渓、湿原周遊程度と係員は言う。いける所まで行くこととする。田茂萢湿原の60分コースを狙う。8の字で一周可能。最初から雪渓であり青森とど松が現れている程度、陸奥湾展望台・三山展望台と進むが視界ゼロ。湿原の中心らしい展望台から更に高山植物展望台に至るが、ここは冬である。ここは宮様別れとも言い、毛無岱・酸ヶ湯ルートの分岐点であるガ赤倉山への登山口である。行けるとこまで進むこととする。依然として雪渓と青森とど松ばかりである。やがて這い松地帯となる。赤倉山は海抜1548米、慎重に足元を固めつつ登る。
赤倉山)海抜1548米登頂 午前11時10分、高山植物保護のために道脇に山頂の道標があるだけ。ここからも、行けるとこまで進むこととする。稜線であり左は断崖絶壁の噴火口跡であり雪渓、視界はよくない。風雨に難渋しながら慎重に慎重に進むこと50分で井戸岳。
井戸岳)海抜1550米登頂。なにげない山頂である。ここから下りとなる。丸太と瓦礫の足場の悪い道と風雨に悩まされる。親友は行程予想を時間帯で自己管理する卓越した能力を持つ人で尊敬しているのだが、予定時間なのに大岳避難小屋がまだだという。右手に小さい池が見えた瞬間、ガスが少し晴れた途端、前方に小屋が突然、幻のように現出し、アット叫び喜び合う。避難小屋到着午前11時45分。ここの左手の巾1メートルもない登山道のど真ん中に、道標が道を塞ぐように立っており、大きく危険とのみある。愈々八甲田大岳への最終ルートである。行けるとこまでいくこととする。少し進むと、見上げるような大雪渓が眼前に現れた。視界は20メートル程度である。とど松を幾つか潜り抜けると、前方に竹のポールがある、進路と思い到着すると更に20メートル程度先に次のポール、雪渓は厚さ数メートルはあろう。急勾配である。こうして約50メートル程度勾配を上げて進む、どこまで続くのやら、急傾斜であり心配がよぎる。更に約50メートル先の這い松地帯に続いていることを確認して歩道に到着、ここから急な砂利道を進んでいると単独行の男性が下山してきた。酸ヶ湯からの地元の登山者らしい。もう少しで山頂と聞き安堵して進む。風雨が険しくなり風で帽子が飛びそうであった。
八甲田大岳)海抜1584.4米、午後12時10分。余りに風雨が厳しくなったのでウインドウ・ブレーカーの上に雨河童と雨用ズボンを履く。食事もできそうになく写真だけにして下山開始。午後12時20分。ここで友人が実にタイミングよく小さいドーナツを3ヶ口に入れてくれた。これは実に力となった。携帯食料の適時適切な利用は登山には実に有効である。急ぎ下山して行く。
大岳避難小屋)午後12時40分、先ほどの男性が昼食中であった。我々も握り飯を食べた。熱い焙じ茶を頂き感謝する。午後13時下山開始する。
宮様分岐)午後14時10分、ここから田茂萢湿原の60分コースの残り半分を下っていく。
山頂駅到着、午後14時40分。休憩・昼食参入して通算5時間20分であった。八甲田はまだ、早春の蠢動は感じたがまだ冬眠からまださめていなかった。