八経ガ岳ー仏生ガ岳 大峯山奥駈道の精髄
八経ガ岳は近畿の最高峰であり、日本百名山であり、また奥駈道の精髄を占める地位にあると思う。勿論山上ガ岳が主たる修験道の枢要な地位を占めるのであろうが、八経ガ岳そして仏教ガ岳への道は巣晴らしい。特に、山岳的には、孔雀岳の覗きから見る岩峰群ー羅漢と呼ぶーとか七面山東峰のあのそそり立つ絶壁ー、大日岳の毅然とした山容と行場に咲く「あけぼのつつじ」には感動した。太古の辻から南奥駈道に少し進んだ所には、もう満艦飾の石楠花の乱舞であった。聞く所によると数年に一度の絶景であるらしい。白やしおと、アケボノツツジ、新緑の山々の眺望に我々は酔い痺れた。平成17年5月25日快晴
ポイント | 着 | 発 | 歩行タイム | 休憩タイム | ポイント概況 | 備考 |
弥山小屋 | am5:35 | ガスが濃い、雨があったらしいが中天に青空が見えている。起床am4時。 | 少雨と防寒の為雨具着用する。コッヘルで湯を沸かして暖かいスープとハムが美味しい。(すべて我々の持参物) | |||
八経ガ岳 1914m |
am6:00 | am6:03 | 0:25 | 0:03 | オオヤマレンゲがまだ蕾で残念。群生している天然記念物。海抜1915米、近畿最高峰。 | オオヤマレンゲ・トウヒ・シラベの原生林の中を進む。山頂で果無峠で会った人と奇遇した。晴れてきた。快晴のようだ。 |
明星ヶ岳 | am625 | 0:22 | 海抜1890米、山頂は分からない、西の肩を巻いた。 | オオヤマレンゲの群生地。 | ||
禅師の森 | am6:50 | 0:25 | 1767米。ひたすら多くの小ピーク歩行する。オオミネコサクラと友が教えてくたれた。 | 苔むした岩や樹が多い。 | ||
舟ノ垰 | am8:00 | am8:10 | 1:10 | 0:10 | ひたすら足元に気をつけて歩く。 | 舟の形をした明るい窪地。活公鳥、啄木鳥の声しきり。 |
七面山遥拝所 | am8:17 | am8:27 | 0:07 | 0:10 | 七面山東峰は大絶壁。 | |
揚子宿 | am8:35 | am8:45 | 0:08 | 0:10 | 避難小屋は右下にある。 | |
仏生ヶ岳 | am9:23 | 0:38 | 山頂でなく南西の裾を大きく巻く。大きな山容で東西に展開している。 | 登りつつ南裾を東に巻いて行く。谷の向うに釈迦ガ岳が見える。左から迂回して行く。孔雀がその中間にある。 | ||
孔雀覗き(孔雀岳) | am10:13 | am10:35 | 0:50 | 0:12 | 東の眼下には5百羅漢という大岩の峰が豪快に屹立している絶壁である。孔雀岳は海抜1779米。足場が悪くなる。 | ここで簡単な食事をする。大展望。釈迦岳から八経ガ岳、大台と雄大な眺望が可能。奥駆の精髄と言われる。 |
小尻返し | 奥駈道核心地帯と言われる足場が悪い、この地点を気づかぬまま素通りした。 | 岩場の稜線で狭い。 | ||||
両部分け | 狭い岩場で巨岩真中二つ割れというが素通りした。 | 少しも油断できない。 | ||||
橡の鼻 | 両部分けから鎖で降りる。巨大な岩の南袖を巻いて通る。やがて最後の急登となる。中々のものであった。 | 慎重に足場を確保しつつ進むのでタイム記載失念。 | ||||
釈迦ガ岳 1800m |
am11:58 | am12:05 | 1:23 | 0:08 | 海抜1800米。釈迦像に拝礼。強力に深甚の敬意。下りは急な道ばかり。 | 蠅が多く休憩場所を変更。下るとやがて旭ダムからの登山道分岐となる。 |
深仙灌頂堂 | pm12:50 | pm13:20 | 0:45 | 0:30 | 釈迦岳と大日岳の鞍部平坦地、アケボノツツジが全山を多いとても綺麗。カメラマン見かける。 | ここから大日岳への道を登る、巨岩の傍にアケボノツツジがきれい、降りてきた山腹も新緑とアケボノツツジがきれい。 |
大日岳裾 | 中々登山口の道標が見つからない。大日岳の行場へは遠慮した。興味津々。 | 大きく左に巻いてほぼ反対側にあった。一枚岩の行場の登りは完全に深仙宿の反対側にあった。途中の白やしおの花が多くて大満族の歩行。 | ||||
太古辻 | pm13:55 | pm14:00 | 0:35 | 太古から想像していた場所と大違い。明るいし大日岳の全山紅葉のようなアケボノツツジがとても美しい。いい風景。 | ここは長くいて風景を楽しみたい明るい大展望所である。ここから南奥駆。 | |
石楠花岳途中 | pm14:05 | pm14:10 | 0:05 | 0:05 | 石楠花の群生に驚嘆と感激、山と花を観賞して引き返す。 | 友は石楠花岳近くまで進む。感動しきり。 |
太古辻 | pm14:25 | 0:15 | 名残りを惜しみつつ、再び南奥駈道へ挑戦する日を鶴首しつつ下山開始。 | ここから想像以上に長い陰気な道の下山。ガイドでは1時間30分であったが、中々どうして、足場も良くないのでゆつくり下山したが1時間50分かかった。 | ||
二ツ石 | pm15:12 | 0:47 | 大きな屹立した岩を童子に見立てたもの。 | 隙間から釈迦岳が展望できるというが、暗い足場も悪くい。雨とか夕方は歩き難い道であろう。 | ||
前鬼(小仲坊) | pm16:15 | 0:57 | 主人の五鬼さんの出迎えを受けた。 | 清水で沸かしたお風呂に大満足。大感激した。 | ||
総歩行タイム 10時間40分 |
休憩タイム1時間28分 | 実歩行タイム 9時間12分 |
前鬼からの下山は、林道が主であり約3時間かかりバス停に出る。途中「不動七重滝」という百名滝を鑑賞した。名勝の欄に掲載した。 |