酷すぎるテレビの殺人報道
 
国会の代表質問も始まり、朝の8時、テレビのスイッチを入れた。

何ということか!どのテレビも冒頭から
延々と、長々と、殺人事件の詳しい報道ばかりしている。どのテレビもである。しかも実に克明に、微に入り細に入り画像入りである。どうして、我々国民に、かくも丁寧に殺人事件の現場解説をする必要があるのか?

必要ないのである。これは、テレビ局の安易さと、慣れの怠慢の極致であろう。テレビに流すものとして便利な
時間稼ぎになるからであろう。模倣の奨励に近く「殺人幇助」に近いものを感じるのは私だけではあるまい。
社会の木鐸としての意識が皆無であり、事件に対処する社会的見識と哲学が欠けている。安易過ぎる。無神経すぎる。
これは電波の不当利用であり社会悪を助長させるものである。テレビ局の猛反省を緊急に望む者は私だけではあるまい。 

                  平成17年9月30日
                       鳥取木鶏研究会 代表 徳永圀典