東床尾山 海抜839米 関西百名山 兵庫県和田山町


一等三角点の山で兵庫県北東にある。西床尾山、海抜843米と双耳峰のように見える。山麓に糸井の大カツラの巨木が神がかって存在している。糸井の大カツラから登山して、床尾山の家から山頂に向う予定であった。それから西床尾山に行き羅漢谷を下山するのだが、下山してから再び30分もアスファルトの道を最初の登山口に戻るのを避ける為に、親友は、いつも良いアイディアを考えている。羅漢谷に駐車した。
このコースのタイムであるが実は実に摩訶不思議な事を我々は発見していた。元々ガイドブックのタイムは実にいい加減なものだとは思っていたが更に、それを上回る事実を見つけたので披露しておきたい。それは、山と渓谷社発行の本「関西周辺の山250」の187ページ、東床尾山の地図ー中村圭志ーの、床尾峰山の家から西床尾山のタイムである。私の保有する2003年10月の初版には、1.15時間とある。実は登山日までに友人と登山企画のメール交信中に、タイムの事で話が行き詰ったのだが、原因は、友の持つ同じ本、2001年初版にはこのタイムが0.15分なのである。こんなことがあるのかと実に驚いた。私のガイドブックのコースタイム不信感は最高潮に達している。我々のこの区間のタイムは42分である。 (これに関する山と渓谷社からのお詫び状を下記に掲載しておく。) 

平成16年8月27日 曇り時々晴、

6:13鳥取発はまかぜ特急
8:04和田山着、親友は既に到着していた。予定より30分早い。
8:50羅漢谷出会い着、駐車。二台可能。準備して出発午前9:00、林道を進む。
9:08林道出会い、ここから糸井の大カツラの道標に従い左折。
9:15糸井の大カツラ、ここから登山開始する。杉の植林地帯の中である。かなり急。
9:50鉱山跡を散見。右に道標あり、「東床尾山方面ー尾根筋30分」とあり予定変更し右折。
10:18山頂、ガスが流れた。ここで軽食する。ガスが消えた瞬間、西床尾山を望見。
10:38無人小屋方面を目差す。淡々たる杉の樹林帯の、なだらかな尾根。42分で西床尾山。
11:30西床尾山、昼食、ここでお握り、ドンクの和風パンとミカンに満足する。
12:05下山開始、注意は羅漢谷の表示が道標に消えているし、もう一つルートがある。
13:05羅漢谷出会い。谷の地が黄金色である事を友が発見、金鉱山跡もあった。
ーーーーーーーーー山と渓谷社からのお詫び状ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
徳永圀典様
前略
 平素は小社出版物をご愛読いただきありがとうございます。ご指摘の「東床尾山」のガイドについて、お詫びとご説明をさせていただきます。
ご承知のように、現在書店に並んでおります『関西周辺の山250』は『大阪周辺の山250』を改題したものです。改題のケースに限らず、重版する際には、基本的にいったん各著者に返して今一度目を通してもらい、現場の状況の変化による変更箇所や、訂正を入れてもらいます。 あってはならないことですが、その際、どこかで、変更ではなく元々誤記載されていたものの訂正が入ることがあります。本作りの過程で、このようなことが起こらないよう、重々注意しながら何度も校正は行っているのですが、発生を防ぎきれないというのが現状です。
今回のケースもこれに当たるもので、初版の出版段階で、「1.15」と記載するところ、この「1」が「0」となってしまっていました。おそらく地図の作成時に、製作者が手書きの「1」を「0」に見まちがえたか、もしくは作成時に他の地図から文字をペーストしてきて、「0」を「1」に直し忘れたかしたものだと思われます。しかしこの手の間違いは、校正前の段階では相当数があるのが通常ですから、その後の行程で、必ず発見しなければならない性質のものです。それを校正時に、編集、著者、校正マンが気付かずに見落としたという、明らかにミスによるものです。今回で言うなれば、中村圭志氏のタイムがいい加減であったわけではなく、編集の責任が多分にあります。その辺りのことはご承知いただければ幸いです。 そういう経緯があり、『関西周辺の山250』ではこの箇所を訂正しております。 登山のガイドブックという性格上、このようなミスは事故につながる可能性がありますので許されることではありません。ご迷惑をおかけし、申し分けありませんでした。今後、このようなミスを起こさぬよう努めてまいりますので、ご容赦のほど、よろしくお願いいたします。
2004年8月30日 
山と渓谷社大阪支局 加藤芳樹