伊吹山--海抜1377.4米

関西百名山 登山記録35 伊吹山
平成13年10月3日 火曜日 快晴
参加者 森川 清水 繁益 安東 高橋 長戸 徳永

我が月山会は精進の良い人達に違いない。今日から2日間快晴だ。例により車中も退屈しない、雑談も和気藹々だ。あっと言う間もなく近江長岡駅。仰ぎ見る伊吹はボリュームのある山容だ。大きく目の前に聳えている。専用のバス?が待機しており直ちに出発。ここまではいいが現地に着けばリフトはお休み、皆、少し戸惑う。致し方ない、歩くしかない。登山口からリフト終点近く迄は森林の中であったが五合目から上は陽射しの暑い中を登る。矢張り日本百名山だ、登山口が海抜260米だから正味高低差は1100米はある。これは大杉谷の堂倉滝から大台ケ原までと同様だ。青空にクツきりとした伊吹の山容、偉大さに圧倒されながら行くが足に難渋した人が出た。薬草らしいものやリンドウの深藍の花が沢山見られた、最盛期は美しいのであろう。この山は夜間登山がいいのかもしれない。8合目から振り返ればあの霊仙山が真南に大きな山姿を見せていた。堂々たるものだ。次に予定の藤原岳が平行して聳えている。

眼下の関が原、西南の近江平野、西の琵琶湖と天下の眺望だ。1時45分に山頂、伊吹山海抜1377米に到着。大急ぎで握り飯とコーヒー。北方を見れば白山が、東には御岳山、そのやや左の東北に薄っすらと乗鞍岳が遠望できた。伊吹山の展望は天下を支配した気持ちだ。西南に琵琶湖が夕日に映えて美しい。自然に琵琶湖哀歌を会長初め口ずさむ。

遠く霞むは彦根城 波に暮れゆく竹生島 三井の晩鐘音絶えて なにすすり泣く 浜千鳥--

そこで森川会長の句が出た、

秋晴れに乗鞍も見し伊吹山

緑翳の湖東見下ろし天下る   りょくえい

トリカブト探す友あり伊吹山

車借りて伊吹薬湯またも想い出

そして、安東氏、

  リンドウを見とれて降りる伊吹山

最後に徳永、山頂にて

  見わたせば天下を取りし心地かな

下山は必ずしも順調ではなかった。何とか下山して、親切なお方に声をかけて頂き便乗し薬湯で、皆が快適、快適と叫んだと会長より連絡ある。駅売店でビール乾杯の由。私はスタンドの人に頼み長岡迄車で送って貰い滑り込みセーフ。矢張り日本百名山に相応しい貫禄と偉容の山であつた。
大阪着 午後8時半 鳥取着 午後9時55分

追伸 前回の龍門山の時の追加俳句あり

清水氏  ツクシ鳴き龍門山に秋近し

森川氏  龍門山 夏の名残の暑さかな

      青蜜柑数個を失敬紀伊の味

      放りなげし蝮を惜しむ人もあり

お願い
最近、俳句を読む方が増えました。私は俳句の素養はないのですが、適当に詠んでいます。各位も、是非、帰宅後でもいいですからお作りになって私宛電話して下さい。記録します。