偉大なる英知とは国民の常識のこと

 

今回の郵政法案の参議院否決ほど矛盾を感じたものはない。なぜなら、

1.  参議院の17人の反対で、衆議院の解散に持って行かれたからである。衆議院の連中もそう感じたと思う。

2.  構造改革のガン細胞であある、財政投融資の資金源であり、公的不良債権の山を持つ特殊法人等にメスを入れる問題である。それに反対し妨害することとなるからである。小泉総理が解散に打ってでる正当性は確実にある。歴史の流れは郵政改革であり民営化である。

3.  国民は、郵政改革に賛成、大方の新聞社説も郵政改革の必要性を訴えている。それが証拠に815日の世論調査では、自民党支持率が57パーセントに急上昇した。国民は民営化が時代の流れだと知っているのだ。

4.  綿貫とか亀井は、反対派の受け皿を作らないで反対した為に宙に浮いている。これは、綿貫と亀井の児戯に等しい行為であったこととなる。歴史の流れの反逆者に過ぎない。

5.  小泉総理は自民党総裁選と自民党の政権公約に郵政改革を訴えており総理の徹底追及は筋が通っている。

6.  戦後60年、殺されてもいいと発言した小泉総理は矢張り本物の勇気ある政治家だと国民は確認した。反対派の綿貫、亀井のムラ社会の、ナアナアの論理は21世紀のこの世界経済大国には、最早や通用しないと国民は肌で理解した。

7.  戦術的には、各選挙区でのムラ社会の人情があり油断はできないが、戦略的な今回の「大義」は間違いなく小泉総理にある。国民もそう認識しているのではないか。

将に、この国民の判断は、政治屋に過ぎない議員連中に痛恨の一撃を与えるものとなる。矢張り、小泉総理はサムライであった。戦後、日本人の失ったものを示してくれた。この強烈な信念により、戦後60年の日本自虐史観脱皮の足がかりとならないか。

                  平成17年8月15日 徳永圀典