石見銀山ー島根県太田市

世界遺産候補である。
石見銀山は「17世紀前半の石見銀の産出量は年間約1万貫と推定され、世界産出銀の約3分の1を占めていたといわれる日本銀のかなりの部分を産出していた。日本銀が大量に海外に運ばれた・・・」


三瓶山登山の前に初めて石見銀山跡の片鱗を見学した。各地から見学も来るらしく周辺の道路を初め町並みもよく整備されており、聞く所によると世界遺産登録の動きもあるらしい。現在のこの史跡の佇まいは確かに、歴史の風雪を経て凡てが浄化されてしまったなと私は想像した。五百羅漢といい山中に組み込まれている多くの地蔵さんは何を語っているのであろうか。私は、苛酷な労働を強いられた炭鉱夫たちは、或いは政治的、或いは悪行による囚人達では無かったのかと。苛酷な運命で命を消耗し落として果てた人達の人生を思うと、ヒンヤリとしているこの谷間に長くいる事ができなかった。平成15年10月28日

石見銀山遺跡は、東西に長い島根県のほぼ中ほど、大田市、邇摩郡温泉津町、同仁摩町などを含めた広い範囲に分布、その中心となる大田市大森町は、JR山陰本線大田市駅から約11kmの南西部。
17世紀初頭には支配体制を確立するため、柵を巡らして柵内と柵外を区分しました。この柵内(さくのうち)の範囲は、江戸時代の「正保二年石見国絵図(1645年)」によれば東西2.2km、南北2.5km、面積は約300ha