岩手の由来石割桜盛岡市

新幹線の時間待ちに親友がガイドを見て思いついたのが下記の二ヶ所であるが、実に有効、有益なものであつた。
岩手とは、どこから来たのか、それは三石神社の巨石からである。ここに「鬼の手形」がある巨石が三ツある。岩に手が刻印されているから岩手というらしい。これはあの岩手山の噴火の時に飛来してこの神社に落ちたという。本当に聞こえるから不思議だ。
盛岡市三ツ割の東顕寺(とうけんじ)に注連縄(しめなわ)が張られた三つの大石があり、この石は、岩手山が噴火したときにとんできた石といわれ「三ツ石様」と呼ばれて人々の信仰を集めていた。
このころ、羅刹鬼(らせつき)という鬼が里人や旅人に悪さをするので、困りはてた里人は「三ツ石さま」に「どうか悪い鬼をこらしめてください」とお願いしたところ、たちまち三ツ石の神様が羅刹鬼を三つの大石に縛りつけてしまった。ビックリ仰天した羅刹鬼は「もう二度と悪さはしません。二度とこの里にも姿を見せませんからどうぞお許しください」というので、三ツ石の神様は「二度と悪さをしないというシルシをたてるなら」といわれ、羅刹鬼は三ツ石にペタンペタンと手形を押して南昌山の彼方に逃げ去った」。そこでこの地を岩に手形・・・岩手と呼ぶようになったという。

裁判所の玄関前に巨石があり、その割れ目に巨木の桜がある。国の天然記念物に指定されている。不思議なものである。これも岩手山噴火による巨石であろうか。
不思議な思いを抱いたひと時であった。

盛岡地方裁判所の構内にある石割桜(いしわりざくら)は、 盛岡人は「石割桜こそ日本一の名桜」など、よく取り上げられる珍しい桜。 巨大な花崗岩の岩の狭い割れ目に直径約1.35メートル、 樹齢が360年を越えるといわれるエドヒガンザクラが生育している。 幹の太さも樹齢も、 残念ながらこれという日本一ではない。 しかし、巨大な花崗岩と調和した威厳ある美しい姿と珍しさでは、 日本一。
この石割桜にもかつて危機あり、 昭和7年に盛岡地方裁判所が火災に遭い、石割桜も北側の一部が焼けたが、 幸い全焼を免れ翌春には再び花を咲かせた。 現在は保護管理も良く、毎年見事に開花を続け、たくさんの人の目を楽しませている。 ここは南部藩主の分家にあたる北監物の庭園であったといわれ、 明治初期には桜雲石と呼ばれていたようです。 1923(大正12)年、国の天然記念物に指定されています