女性宰相待望論ー日本はアマテラスの国

日本女性の音楽とかスポーツでの活躍は世界的となった。去る3月のフィギュアースケート大会で、荒川静香が見事に優勝した。その前にも安藤美姫、佐藤も世界のトップに躍り出た。十年前までは、伊藤みどりも白人に比して色々な面でハンディがあり、あれではとてもフィギュアーでは日本人はとても無理であろうと長い間思っていたので、遂に日本女性もここまで来たかとの感慨無量である。

オーケストラの指揮者に男装の美人コンダクターと言われクラシック音楽の本場ヨーロッパで注目を浴びている西本智美、少し前だがチャイコフスキーコンクールで史上最年少で優勝したピアノの諏訪内晶子、イギリス中心に活躍しているピアノの内田光子など世界的に著名となった女性が本当に沢山現れて活躍している。

ジャズではニューヨークで活躍している秋吉敏子なども第一人者である。

政治の面では、あの緒方さん、国連事務総長に擬せられたお方、もう十年若ければ外相も総長もどちらか就任されていたであろう。
国連軍縮大使の猪口邦子上智大学教授もそうである。スポーツでも、柔道の谷、谷本、阿武、マラソンの野口、シンクロナイズドスイミングで優勝した武田美保、巽樹里等も堂々たる世界トップ級である。私の記憶している女性の名前をザーット書き記してみても、この有様で本当に日本女性は凄いなあと思う。
地味だが、あのルワンダは人口800万人、紛争のため地雷等で手足を失った人が80万人と人口の一割を占めている。そこに吉田真美さんは会社を辞めて現地に赴き義肢作りに全身全霊を捧げているとテレビで報道していた。
厚木高校の女子が全米チアーダンスのグランプリ、マラソンの高橋・野口など男子を遥かに凌駕する活躍である。
勿論男性にも隠れた方々があるのだろうけど、ここでの議論の対象ではない。

なぜ日本女性がこのような躍進と成長を遂げたのか。

1.日本女性の資質は勿論、本質的に戦前から優秀なことは事実である。戦前までは所謂封建的な諸制度でガンジガラメでその能力を男性のように存分に発揮し、また支援する仕組みが日本社会には欠けていた。

2.戦後はそのような封建的なものが一気に解消した。次第に進歩発展し、戦後50年で遂にその呪縛が完全に解けて人間としての能力を存分に発揮できる環境が完成したからであろう。女性に対する社会的シガラミが解消したのだ。

3.では、特になぜ女性が目立つのかだが、それは矢張り女性を観察すると、本音で対象にぶつかって行くからだと思う。
逆に言うと、男性は今でも、企業内社会では、学歴とか、酒とかゴルフとかマージャンとか、所謂つきあいの悪いのは能力があっても自他共に敬遠するような意識が存在する。猛烈なガリ勉タイプを避ける風がある。
男性は、面子とか、つき合いとか、能力以外の要素を評価して仲間の中からお山の大将のようなリーダーを選ぶ傾向がある。本人の資質、能力以外のボス的性格が差配するので合理的なものが見出せないのではないか。その最たるものが政治であることは間違いない。

4.男性では小沢征璽くらいしか名前が出てこない。経済では、物作りは世界ナンバーワンを占めた。これは世界第二の経済大国となったことが勲章である。こうしてみると、国益損傷著しい政治だけが酷く国際的に劣り情けないと断定できる。なぜなら、国家主権を確保してくれていないのだ。

5.日本の大学生のレベルが国際的にとても低下している。対外的に外国に対抗できないでいるようだ。

これからは、各分野で女性トップを大幅増加して存分に社会・国家に貢献してもらいたいものだ。女性は概して清潔で悪事が少ない。
ただし、公的機関はご遠慮願いたいように思う。ここは真の個人的胆識の発揮できる場所ではなさそうだからである。

日本はアマテラスの国である。女性がトップに立つと巧く行く国である。総理大臣も女性を選出してこの国のリードをお願いしたいと思っても少しも不思議ではない。一日も早い実現を望みたい。
平成17年8月1日 鳥取木鶏研究会 代表 徳永圀典