神出神社 神戸市西区神出町
祭神 素盞嗚尊、奇稲田姫命、大己貴命

この地には二つの山があり、俗に雄岡山(雄子尾)、雌岡山(雌子尾)と言う。 雌岡山頂に鎮座する神出神社は雌岡山牛頭天王とも呼ばれ、山は天王山とも呼ばれる。
 社伝による神社創建の由緒は、神出と言うのは素盞嗚尊、奇稲田姫命がここに降臨遇会し、御子の大己貴命を生んだと伝わっていた。素盞嗚尊、奇稲田姫命両神は薬草を採取し住民の病苦を救い、禁厭(まじない)を教えて災厄を祓い農耕を指導奨励して生活を安定を図るなどの神徳。

神の誕生を「神が出る」と謂う表現、普通は上賀茂神社の「みあれ神事」の「あれ」、則ち顕れるがある。出雲に神々が集結してお帰りになる際に「神去出」の祭が行われるように、神が去って行く時の言葉ではないか。