神元神社ー兵庫県夢前町
雄略天皇の治世457年に勧請とある古い神社である。明神山から勧請したとある。明神山が信仰と修行に相応しい山岳なので古代から信仰の山であったのだ。高野山でも各地の山岳宗教の本拠地は鎌倉時代に海抜800米程度の高山にシフトしたので、この山もいつの間にか忘れられたのではあるまいか。絵馬も大きい文化。文政時代のものが沢山掲げられていた。祭神は、高皇産霊神・スサノオとある


神種 神元神社
(このくさ かみのもとじんじゃ)
神元神社の由緒は、明神山に光り輝く光を見た五人の村人が明神山に登ると、白い髭の老人が現れて「白幣(はくへい)の三神を祀れば久しく幸である」とのお告を受けてお祀りしたといわれている。
また一説には、天平七年(735)吉備真備が唐より帰朝の際に、船上より山々を見ていると明神山に光り輝くものが見えたので、光をたよりに登ると白幣があり老翁が現れて、我は須佐之雄神であるとのお告げがあったので、山にお祀りしたともいわれている。
元は明神山頂上に祀られていましたが、参拝に不便なので現在の場所に移る。本殿の右側面には、神代杉と書かれた杉板が懸けてありますが、これは昭和五十四年(1979)当社の西方四百メートルの地点から、二メートルの地中より出土した杉。境内には高さ約42メートル、幹まわり5.7メートルの大杉があり、夢前町の天然記念物に指定。