金糞岳--関西百名山 海抜1317米 滋賀県と福井県県境


私の印象では、この金糞岳は関西近辺の登山好きの人達にとり人気ある山のように思う。だから私もそのような山と思っていた。 この日、天気は暑いくらいの快晴、絶好の晩秋登山日和であった。登山バスツアーをキャンセルしてトライした。前日は長浜に一泊して先ず二俣キャンプ場に到着したのは午前8時半、そこから右の林道をかなり進む、林道出合に駐車して登山開始は午前9時。私達の車は二俣キャンプ場から新しい上の道を行きた。この中津尾根の出合い付近の林道に車を駐車した。追分から白倉 岳が聳えるのが見える。そう、聳えるという感じがある。
ここから鳥越峠林道出合(660m)約1時間15分、この道は長いが雑木林の紅葉真っ盛りで、まさに色とりどりの落ち葉の厚い絨毯をサクサクと 歩む登りには感激と感動そのものの連続であった。心友とこの素晴らしい秋の絨毯を語り合い歩む。このような落ち葉の絨毯を踏みしめたのは何十年ぶりであろうか。友の感動の声が嬉しい。
林道出会いから直ぐ、小朝の頭、ここで初めて金糞岳が展望できた。アップダウンを繰り返して11時半に金糞岳山頂。なんの変哲も展望も利かない頂上である。失望した、金糞岳の何がよいのであろうか。
多分、この山は伊吹山に次ぐ滋賀県第二の山であり、アクセスが大変なので簡単には日帰りができないから登山願望が強いからなのであろうか。
積極的な友が白倉岳に行こうという、前山には巨岩があり峻険に見えるが道ははっきりしている。道中、ふと振り返るとあの失望した金糞岳の山容がひと際大きく雄大に展望できるではないか、素晴らしいと実感した。秋風の涼しい稜線を満喫しながら12時に白倉岳に登頂。
実に素晴らしい、私は
この白倉岳に登り初めて金糞岳を語ることができるのだと痛感した。素晴らしい登山であった。金糞岳だけでは不十分、是非とも白倉岳を勧めたい。下山中にあの林道出会いに毎日登山会のツアー約40名のバスが駐車していた。11月10日はHHCのバスツアーもこの山だが、林道出会いからの登山で金糞岳までであれば、登山バスツアーの登山は実に登山者にとり不親切だと決定的に思うであろう。帰途、須賀谷温泉に立ち寄り暖まる。
平成15年11月9日