「奥二重かずら橋」・「かずら橋と野猿」

剣山に近い、祖谷渓谷の最深奥部にあるのが東祖谷村の「奥二重かずら橋」である。殆どの観光客は西祖谷渓谷の「かずら橋」を観光するのではないか。我々は双方楽しんだ。
奥祖谷二重かずら橋は男橋、女橋の二つの吊り橋が同じ所にある。周辺はうっそうとした原生林があり、眼下の祖谷川は源流に近いので、水の透明度も高く、天然の良型アメゴが群をなして泳いでいるのが見える。水温も冷たく長時間手を浸けていられない。山・川・橋、全体が調和された美しい景色は一見の価値がある。

高所恐怖
きれいな祖谷渓谷


かずら橋の由来

かずら橋とは

高山に自生しているシラクチカズラというかずら(つる)を、極寒の冬場に採取して、火であぶり柔らかくしてから編みながら谷に架けてある。

現在は
祖谷渓には13の橋があったようだが、現在はこの奥祖谷二重かずら橋と、西祖谷山村にある善徳のかずら橋の二つ。
どちらもワイヤーで補強されており安心して渡れるが、昔の橋を思うと、いつかずらが切れて橋が落ちるのではないかとビクビクしながら渡ったらしい。昔の橋はゆれが激しく、慣れた人は大きなゆれに合わせて渡ったらしい。なれていな人は渡ることが出来なかったと言い伝えられている。

作られた時期は

800年前に平家の落人が、追っ手から逃れるためにすぐに切って落とせるために作った。
また、かずら橋は慣れていないと激しくゆれるので、渡り方、身のこなしを見て土地の人と偵察に来た者とを判別するため作ったと有力。
また、それ以前に弘法大師が祖谷に入村された時に、村人が困っているのでおかけになったともいわれている。

奥祖谷二重かずら橋

この奥祖谷二重かずら橋は男橋と女橋の二つがかけられている。男橋は昔の生活道にかけられた橋を復元したもの。女橋は男橋よりも小ぶりで、上流側にかけられてある。

「野猿」
奥祖谷二重かずら橋に来たらぜひ体験しておきたい遊びの一つ「野猿」。自分の力でロープを引き、渓谷を渡る、ドキドキいっぱい人力ロープウェー。意外と怖くなく楽しいと思った。
平成16年11月10日 曇