国会の言葉と説得力

 

国会での議論は、いつも聞き苦しい。汚い言葉で相手をやっつけて自己顕示する。議論の内容は良いのに言葉が実に無礼で卑しく相手の人格を冒涜するような議論がしばしばしば聞かれる。そんな時は実に聞き苦しく、これが国民を代表する知性であろうかと悲しい思いをしている人は大多数であろう。

最近、丁寧で上品で相手の人格を文字通り尊重するような言葉遣いをすする某議員の発言に思わず耳をそばだてて聞いた。

先日は、民主党のあの菅直人が、相も変らぬ表情、人間味もなく、相手を口汚く罵るだけのような口調でやっている。あの表情、これでは、説得力は生れまい、国会でなければ相手にされない類いの物言いである。菅はお遍路さんをしたが、矢張りあれはスタンドプレーだけで少しも人間的含蓄が生まれていないのだと分かる。お粗末な男であると思うのに本人は気付かない。
民主党の石井一氏、やくざ風の物言いで著名、聞くに堪えない下品な言葉遣いをする男だ。

言葉で罵り、激昂してみせるのは中味がない証拠である。品性ある言葉で、中味が緻密で論理的具体的で整合性ある言葉なら激烈な言葉を使い下品にやらなくても国民は心から耳を傾ける。政府与党もぐうの音も出まいに。連中は人間としてもレベルが低い議員だなと思うだけである。
然し、これらの会話を子供が聞いて真似る。これが困るのである。

議員さん、良い言葉遣いで議論して下さい、見本を示して下さい。世の中の言葉が更に悪くなるような議論はやめて下さい。

平成17年1月28日 徳永圀典