金剛証寺(こんごうしょうじ)  三重県伊勢市朝熊町

1200年もの昔から神宮の鬼門を護る古刹。眼下に伊勢湾を望む伊勢志摩スカイラインの中間地点、朝熊山頂にある。
臨済宗南禅寺派、勝峯山。開山、教待。開創不明(522年頃)。朝熊山(555m)山頂付近にあり、伊勢の南鬼門の鎮護寺として、また、伊勢神宮に参拝した後に必ず立ち寄る寺といわれ、伊勢音頭にも唄われている。
天長2年(825)弘法大師が真言密法の道場として中興。その後、明徳3年(1392)臨済宗に改めたという記録も残る。
本堂は慶長14年(1609)建立で国指定重要文化財。本尊の虚空菩薩坐像は、日本三虚空菩薩(他、京都・法輪寺、岐阜・明星輪寺)の一つ。他にも、阿弥陀三尊来迎鏡像・阿弥陀三尊来鏡像・阿弥陀如来鏡像は国宝。昭和34年(1959)付近の経塚遺跡から出土した、社宝の経ヶ峯出土品(国宝)や、太刀なども、国指定重要文化財。