久住山 海抜1786米 大分県


九州の最高峰、日本百名山である。憧れの久住山。友は既に登山経験がある。私は登山ガイドのマップを全面的に信頼していた。必要時間は4時間少々であり何れにしても午後4時過ぎには、我々は足は速いし、私は充分長者原下山可能と思って疑わなかった。
レンターカーを借りており由布から長者原に到着したのは午前8時40分、バス発9.08、
牧の戸峠に到着したのは午前9時20分。
ここからスタートし
沓掛山-1503米。この辺りから雨というより霧が段々と深くなる。足場は悪いし稜線であり風雨も強い
扇が鼻分岐
あたりでは、深い濃霧の中であった。友は噴火の危険解除となった星生山にトライしたいと言っていた。久住別れ辺りから更に濃霧は深くなり視界5メートルとなる。友は星生山は諦めるという。決断が早いと感心した。
足場の実に悪い中、石に点々とある黄色いペンキを目印に風雨と濃霧と戦いながらやっとの思いで久住山山頂にたどり着く。山頂の道標がやっと読める程度であり風雨の為に私もやっとの思いで道標にしがみ付き写真をとる。
ここから
お池の側を通過するのだが視界は更に悪くなり3-4メートルである。次なる中岳へと歩みたいのだが、中岳避難小屋、ここからの道は濃霧で全く見えなくなっていた。出発が遅いせいもあるが、濃霧と風雨で思うように進まない、友はここでも英断を発揮し下山を決断した。12時は過ぎていて殆ど休憩もしていないし、昼食もまだである。北千里ガ浜を通るのだが、これが又巨岩のゴロゴロ道で、恰も大杉谷渓谷のような巨岩道路である、左上には襲い掛かるような巨大な岩山の連続だし濃霧のため暗くなる中で不安が生じた。
漸く
スガモリ越えに到着したのが午後2時、ここの小屋で昼食の握り飯に感激した、暖かい味噌汁とコーヒーが生気を蘇えらせる。この南裏は硫黄山であり現役の噴火口から時折亜硫酸ガスが流れて鼻を突く。
ここからも足場は悪く長者原に到着したのは午後4時を過ぎていた。
私には色々と登山に関して反省をさせられた日であった。私の計画の甘さ、事前調査の少なさ、諸準備の悪さと痛切に後悔した一日であった。泊まりは黒川温泉。
平成15年11月20日