熊野三所大神社 和歌山県東牟婁郡那智勝浦町浜の宮

祭神は、家津美御子大神・夫須美大神・速玉大神の熊野三所権現。
那智の浜の近く、那智駅から徒歩5分ほどのところにある、熊野三所権現を祀ることから、熊野三所大神社と呼ばれる。元「浜の宮王子」で、浜の宮大神社(はまのみやおおみわしゃ)とも呼ばれる。
熊野詣が盛んだったころ、浜の宮王子とも渚宮王子、錦浦王子とも呼ばれ、熊野九十九王子のひとつで、中辺路・大辺路・伊勢路の分岐点となっていた。那智山参拝前にはこの王子で潮垢離を行って、身を清めたといわれる。
浜の宮王子前にあった森は「渚の森」と呼ばれ、和歌にも詠まれた名勝の森であった。大きく立派な数本の楠がかつてそこに森があったことを教えてくれる。