熊内八幡神社 神戸市中央区

何十年ぶりの参拝である。広場が明るすぎると思ったら、こんなことがホームページにあった。
「神社を囲む石の玉垣がすべて倒れ、大自然の力を痛感した」と神職の斉藤洋文さん(33)。モニュメントは玉垣をかたどったものだった。
道理で、阪神大地震の被害であろう、大きい楠の木がなくなり余りにも明るい境内で驚いた。
前の神職の杉村伸氏は大変な人格者で私は大変尊敬したいた方である。既に故人となられているが、とても感慨深い思いでのお方であった。合掌。

古刹である。概要下記の如し。

祭神 応神天皇、彦火火出見尊。

創建 文武天皇の御代、ー701年ー布引山瀧勝寺建立の時、寺の鎮守として創祀 したといい、
また、後鳥羽天皇の時だともいい、別に永禄年間に、 この地の名族中西家の祖、
加賀美(かがみ)二郎の創建であるともつたえられている。

天正七年(1579)松永久秀が荒木村重と戦ったとき、瀧勝寺とこの社が陣地となったため焼失し、
その後、復興していたが、明治二十二年又火災に遭い、
一時二宮神社に合祀されていたが同三十五年一月氏子により同地へ復活した。

境内に俳人窓雨の”秋はけさ来にけり松のうしろより”の句碑があり、
別に近年建てられた中西為子の句碑には”熊内八幡宮にて、ため子、
砂子山よぎりのはれてちぬの海の、なみよりいづる月を見るかな”とある。