奥多摩・秩父山系雲取山-海抜2017米 東京都

東京都下の最高峰である雲取山は海抜2017米、秩父山系の最南端にあり奥多摩湖の大水源涵養林でもある。私は半世紀前からなぜかこの雲取山に惹かれて今日に至った。この間、機会があれば是非とも一度は登山したいと夢見ていた。チャンスは急に訪れてくるものだ。心友が同行を約してくれたのはこの初夏であった。遂に宿願であった雲取山登山を実現し同行の心友と手を取り合って喜び合えたのは最高の至福であり感慨無量であった。鴨沢に下山した。平成15年10月1日--4日

1.新幹線で東京経由、上越線の熊谷で下車、秩父鉄道に乗る。終点からバスに乗り換えてケーブル乗り場下車し約8分で三峰神社に到着。神社の施設に宿泊する。
2.翌日、8時出発し、先ずは三峰神社に参拝、奥の院のある妙法ガ岳-海抜1329米-に向かう。地蔵峠、霧藻ガ峰1523米、お清平、ここからがキツイが奥秩父らしい雰囲気となる。前白岩、白岩小屋と中々先の見えない瘠せた尾根道である。白岩岳-1921米ー。尾根を廻りこみ芋の木ドッケ、大タワを経て雲取山直下の雲取山荘に到着。
3.翌朝は日の出を拝み樹林の中をかなりキツイ感じて登る。ガイドには30分とあるが山小屋の主人は1時間かかるという。我々は50分必要とした。待望の富士山初め、甲斐駒ガ岳・仙丈岳・八ヶ岳・何よりも威風堂々の北岳が新雪で美しい。間ノ岳・農鳥岳・荒川岳と素晴らしい南アルプス連峰が屹立している。
4.下山は七ツ石山目指して石尾根を下るが眺望が素晴らしい。堂所を過ぎて樹林帯近くで野生の鹿を見た。
5奥多摩湖近くで一泊し50年の念願を果たして浸かった温泉は最高であった。
6.翌日は、東海自然歩道の東の出発地点である高尾山に登った。原生林が覆い日陰もあり武蔵野の面影があった。それからは時間待ちの間、皇居前広場の松の樹の下の芝生で青空を見ながら昼ねしたのもいい思い出となった。