松尾大社--お酒の神様ー京都府京都市西京区嵐山宮町
予てから一度は参拝したいと念願していた大社である。それは嵐山の至近にありすぎていつも素通りしていたからだけではない、蔵という小説とドラマに魅せられたのか大きいヒントであったかもしれない。訪ねてよかったという思いであった。
平成15年12月9日

京都最古の神社で、太古この地方一帯に住んでいた住民が、松尾山の神霊を祀って、生活守護神としたのが起源といわれます。
五世紀の頃、朝鮮から渡来した秦氏がこの地に移住し、山城・丹波の両国を開拓し河川を治めて農林産業を興した。
同時に松尾の神を氏族の総氏神と仰ぎ、文武天皇の大宝元年(701年)には、山麓の現在地に社殿が創建された。
都を奈良から長岡京、平安京に遷されたものも秦氏の富と力によるものとされている。従って平安時代当社に対する皇室のご崇敬はきわめて厚く行幸数十度に及び、正一位の神階を受け、名神大社二十二社に列せられて賀茂両社と並んで皇城鎮護の社とされている。

大山咋神と市杵島姫命の二神を祀る。
大宝元年(七〇一)秦忌寸都理が、松尾山大杉谷の磐座の神霊を勧請し、当地に社殿を建立したのが起りと伝え、平安時代には皇城鎮護の神として、また中世以降は醸造の神として人々の信仰を集めている。
本殿(重要文化財)は「松尾造り」と呼ばれる珍しい建築で、天文十一年(一五四二)に改築されたものである。宝物としては、等身大の男神坐像ニ体、女神坐像一体(ともに重要文化財)を有する。 毎年四月に行われる松尾祭には、神輿の船渡御があり、多くの人々で賑う。